この記事では、アルクTOEIC900点コースを実際に受講したときの学習の流れを解説します
講座そのものの紹介は『アルク TOEIC900点コースのレビュー』をご覧ください

900点コースの学習の流れ
それでは、どんな流れで毎日の学習が進んでいくのか説明します

実際に使っている自分をイメージしてみて
全体の流れとしては↓こうなります
- 週の前半3日を使って1つのプロジェクトを解く
- 週の後半2日を使って1つのテストをやり込む
- 週5日学習すると1週間分が修了(土日は予備日)
- それを4週分学習すると1ヶ月修了、一区切り
- これを6ヶ月継続することで講座が修了

1ヶ月使ってテキスト1冊を終わらせることになります
つまり、テキストを6冊終わらせると講座修了
↓一ヶ月目の予定表
1~4ヶ月目
1~4ヶ月目のプロジェクトは、比較的易しめです
- 重要な単語を覚える
- プロジェクトに慣れる
- 勉強を習慣化する
といった、900点を狙うための基盤作りの意味合いが強いと感じました

それでも、やりごたえは十分でした
レベルが本当に高くなって、本格的な内容になるのは5ヶ月目からです
↓2ヶ月目の予定表
2ヶ月目は、1ヶ月目よりも少しだけレベルアップした内容でした
週の1~3日目 プロジェクト
週の最初の3日を使って、1つのプロジェクトを解きます
リアルなビジネスシーンさながらの英語を学ぶことになります

いよいよレッスン開始
900点目指して大事な一歩
↓テキスト1のプロジェクト予定表(目次)
会議やスケジュール管理など、TOEIC問題でよくあるシチュエーションで、使われる単語もTOEICの頻出単語そのもの
この『プロジェクト』は『次のアナウンスを聞いて以下の質問に答えましょう』といった丁寧な出題のされ方ではなく…

TOEICは、このスキルがないと時間内に解き終わらないです
実際のプロジェクト
1週目、記念すべき1つ目のプロジェクトを紹介します
まず↓のようなまっさらな表がいきなり表れます
このプロジェクトでは、あなたはUpward社の営業部長Leeさんの役になりきって、この予定表を完成させるのが目的
…このように、1週目のプロジェクトを進めていきます
早速、課題が現れる!
1つ目のアナウンスを聞くと、あなたの上司であるCarolから
というミッションが与えられます
続いて2つ目のアナウンスでは、あなたと先方の会社の担当者との電話での会話が流れます
その内容から
「Minitime社のプレゼン参加者三人の名前と、それぞれの予定」が聴き取れる仕組み
そして次はメールを読み解きます
↑次にこの長めのEメールを読むと、Minitime社のAlewifeさんの予定がわかって…
わかったことを、表に書き込んでいきます
↑Alewifeさんはプレゼンに必ず参加する予定の人物なので、表はこのように書き足すことができるわけです
※
左側に参加者の名前が書かれている
バツ印はその人に他の予定が入っていてプレゼンに参加できない日という意味
そしてこの後、2つ目のEメールを読み解くとこうなって↓
3つ目のアナウンスでPotter氏という人物とスケジュールがわかって↓
次に簡単に読み解けるスケジュール帳であなた(Lee氏)の予定がわかって↓
最後のEメールを読むと一気に3人分の新たな参加者の名前とスケジュールがわかる
こうして完成した表がこれ↓

つまりプレゼンに最適な日時は、、、もうおわかりでしょうか?
そうですね、『12日の午後』が正解です
そして最後の締めに、プレゼンの情報をまとめたものを穴埋めして、全ての情報をまとめたアナウンスを聞いて1つのプロジェクトは修了となります
このように、複数のアナウンスや文章を聞いたり読んだりして情報を集めながら最終的なプレゼン日程を導き出していくというプロジェクトでした

実際の英語環境ビジネスの場面にも対応できるような、実用的なレッスンでしたね
難易度も絶妙に設定されていて、一回でぜんぶの情報を理解するのは難しいけど、何度も聞き直したり読み直したりすることで、ハッキリ全体像が把握できるようになっていました
ちなみに、この1つ目のプロジェクトは、アナウンスは1~2分のものが4つ、文章や表は5つで構成されていました

それらの中からヒントを探していくんです
これを3日間かけて行い、細部が理解出来るまで、わからない単語が無くなるまで繰り返し読む、聞く
↓解答では、しっかり細かく解説がされています。
聴き取れなかったアナウンスの詳細や日本語訳も解答に掲載されています

わからなかった部分があっても大丈夫!これは練習ですから
週の4~5日目 ウィークリーテスト
週の後半、4~5日目はTOEIC形式の練習テスト1回分を2日かけて行います

ウィークリーテストが週に1日しか割り当てられていなかった800点コースまでと大きく違いますね
難易度も900点コースに相応しく、少しだけ難しめ
一回約15分、25問の小テスト
難しいかもしれないけど、気楽に解いていこう
4日目はこのテストを2回に分けて実施します
- 1回目は制限時間内に解き終わるようにして
- 2回目は制限時間を気にせずに納得いくまで解く

一回のテストを繰り返し解くことで、理解を深める方法ですね
その後、解答、解説を読んで採点をする
5日目
5日目には、4日目に解いたテストを完全に理解するために復習をします
各ウィークリーテストには『ブラッシュアップチャレンジ』という小テストの内容を完全に頭に記憶するための課題が用意されています↓

TOEICの問題を正解する精度を上げていくんです
『ブラッシュアップチャレンジ』には例えば以下のようなものがあります
●パート3,4の問題文と選択肢を20秒で読み、解答のヒントになる部分を書き出す
●パート6の全文を音読する、パソコンでタイピングする
●パート7の文章中の知らない単語を全て調べる。文章を速読する

ブラッシュアップチャレンジ…良い勉強法ですね!
私の経験上、900点を取得するということはTOEICの苦手な分野、弱点問題を無くすこと
そのためには、なるべくたくさんの模試をこなし、間違えた問題を繰り返し繰り返し理解出来るまで読み直す必要があります

おつかれさまでした
これで5日目が修了し、その週のレッスンは一応は終わりです
ですが、余裕があれば6日目にその週で学習していて自信が無かったり、少し不安が残っている部分を復習してみることをおすすめします

とは言っても、たまには休まなければ継続学習に支障をきたす場合があるので、余裕があればで良いです。疲れたらゆっくり休みましょう~
以上が、一週間分のレッスンの流れです。これを4週やると、テキストが1冊終わるようになっています

『学習の流れ』の解説もここで半分、折り返し
あとは、『月末テスト』と『5ヶ月目以降のレッスン』についてです
マンスリーテスト
その月の最終週、4週目の週末にはウィークリーテストの代りにマンスリーテストを実施します
TOEIC形式の問題100問を約1時間で解く中規模のテストです
(例外的に5ヶ月目のマンスリーテストだけは200問2時間)

自分の成長を確認するためにも、集中して取り組もう
↓テキストではなく、マンスリーテストブックを使います
ウィークリーテストと同じく『ブラッシュアップチャレンジ』も当然用意されているので、完全に理解できるまで何度も解き直そう

”同じテストを何度も解く!”これが900点には本当に大事!
このマンスリーテストはWEB経由でテスト結果をアルクに提出する必要があります
マンスリーテストが修了したら、晴れて次の月に進むことができます
つまり、基本的に毎日のレッスンは
- 3日かけてプロジェクトに取り組む
- 2日かけて小テストを解く
というワンセットを、いろんなシチュエーション別に学習することになります

1ヶ月継続できれば、後はもう簡単
学習の習慣化ができ始めているので、2ヶ月目以降は面倒くささを感じなくなっているはず
5ヶ月目
さて、プロジェクトと小テストを16回分終わらせたら、いよいよ5ヶ月目に突入です

そろそろTOEIC本番の申し込みをしておくと良い時期ですね。
900点コースを修了するタイミングを見越してうまく調節して申し込みをしておこう
この900点コースを終えた直後が一番自信に満ちている
そのタイミングでの受験がベスト!
この5ヶ月目からは、本格的にTOEICスコアを上げる内容となります
↓5ヶ月目の計画表
とは言っても、やる事は『プロジェクトの達成』です

強いて言うなら、実力が付いてきたので今までより難しい内容になってくるよ
例えば5ヶ月目の2週目のプロジェクト、1月目の1週目から数えて18個目のプロジェクトの内容は
というプロジェクトになります
ここで全部紹介すると長くなるので、詳細はこの記事最後の『おまけ』にまとめました

軽く説明すると『2つの記事から情報を結び付けて、初めて答えが見えてくる問題』が特徴的でした
TOEICパート7でもよく見ますよね、2つの記事を読まないと解けない問題
6ヶ月目
いよいよ最後の月、ここまでよくがんばって継続しました
もうTOEIC900点はすぐそこ、あとちょっと走り抜こう

と言っても、プロジェクトをこなしてウィークリーテストを実施する!という流れは最終月でも変わらないよ
ですが、難易度がまたちょっと上がっています
↓最終月の計画表です
↑英語的難易度ももちろん、複数の情報を結びつけて論理的に答えを導き出さないといけない傾向が強くなっている
ここまで来ると900点を余裕で超えられる程の実力が身についています

自信を持ってプロジェクトを進められるよ。ここまで頑張ってきたもんね
ちなみに、6ヶ月目1つ目のプロジェクトは、『世界のワインフェアでの出展ブースの割当て』です
アナウンスや文章を頼りに、8つのワイナリーが競合しないようにうまく割り当てよう

やりごたえのあるプロジェクト!
ファイナルテスト
6ヶ月目のマンスリーテストだけ超特別!この『ファイナルテスト』です

武者震いしてきたっ
TOEIC本番のテストと同じ形式で200問2時間で取り組む
↓アルクのTOEIC攻略の締めくくりとも言える一冊

900、Final… 存在感がスゴイ。。。
難易度はTOEIC本番に比べてほんの少し高めに感じました
と言っても、本番と同じクオリティを再現しているとても良いテスト
簡単に解ける問題が本番よりちょっと少ないだけ

これを解いてこそ、『900点を超える力を身につけた』と言えるね
お疲れ様でした
でも、まだ終わりじゃありません
勢いを失わないうちに、本番のTOEICで全力をぶつけに行こう!
※アルクTOEIC講座は、2022年11月に販売休止になりました。

TOEICで900点を取る!これが本当の目標だもんね
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おまけ 実際のプロジェクト(5ヶ月目)
5ヶ月目の、少しレベルが上がったプロジェクトを、画像付きで紹介しますね
というプロジェクトになります
↓おなじみの空欄になった表。これを埋めると適任者が見えてくる仕組み
これがまず最初に与えられる候補者リスト
この中から適任者を選ぶのが今回のミッション
という、少し難解なプロジェクトが始まります
次のアナウンスでは、あなたと中国支社の担当者との電話での会話が流れる
その会話の中で、望まれる人材の条件として
- 2ヶ月以内に異動できる人がいい
- 広東語を話せる人がいい
- マーケティングとプロモーションを任せられる人がいい
- 過去に中国支社に駐在したことがある人がいい
という4つの条件があることがわかる

ちなみに中国支社の担当者の人はちゃんと中国語訛りの英語です
次のアナウンスでは最初の4人の情報が会話の中で説明される
これを先程の条件に当てはめていくことで、人員を絞ることができる
『3人の候補者のスキル表を見ながらアナウンスを聞いて、スキル表と照らし合わせながら人員を絞る』という作業を行う
そして最後のアナウンスで最後の候補者の情報を聞き取って、最終的な適任者1人を導き出すことが出来る
という流れ
4ヶ月目までのプロジェクトに比べると、情報と情報を結び付けないと答えが導き出せないという部分で難易度が高くなっている

お疲れ様でした
5ヶ月目ともなると難しい内容になってきますね
900点コース全体のレビューはこちら↓を参考にしてください
