レベル Elementary ★★☆☆
今回からレベルを1段階上げてElementaryレベルの文法に入っていく。初心者から初級者にレベルアップである。
Beginnerレベルを一通り終えた人なら問題なく理解できる内容の”比較級(the comparative degree)”の解説を第一回目のレッスンとしようと思う。
「私は数学より英語が得意!」とか「彼はライオンより大きい声で話すからうるさい!」とか「私はあいつよりずっと君のほうが好きだ!」
などを英語で言う場合、全て比較級を使って表現する。
英語においての比較級
さて、英語において「何かと何かを比べる」意味の文章を表す比較級だが、ルールは非常にシンプルだ。
文章中の形容詞を比較級の形にして+ than を組み込むだけ。
まずは次の英文を比較級にしてみるので、どこが変化するのかを見ていて欲しい。
・I am young. You are old.
これを比較級にしてみると。
・I am younger than you.
young という形容詞が younger という比較級に変化し、その後に than という単語が置かれた。
(“than” は “~よりも” という意味の接続詞だ)
つまり
「私は若い。あなたは年をとっている。」という文章が
「私はあなたよりも若い」という”あなた”と”私”を比べる一つの文章になるのだ。
比較級を作る際、唯一重要なのは形容詞の形が変わることだけだと覚えておこう。
その他の品詞に特に変化は無い。
いくつか例文を載せておく
・I’m taller than he is.
・Your bag is nicer than mine.
・Vancouver is bigger than my city.
形容詞の比較級変化 more と ~er
形容詞を比較級のかたちに変化させる場合、大きく分けて2つのパターンがある。
・もう一つは more + 形容詞 のパターン。
どちらのパターンに当てはまるのかは形容詞によって決まっている。
ルールとしては、
(interesting, wonderful, beautiful など)
・それ以外の短い形容詞は 形容詞 + er
(nice, easy, hot など)
簡単に言ってしまえば 長めの形容詞か短めの形容詞か 基準はそれだけだ。
例としていくつかの形容詞の比較級変化をのせておく。
形容詞 + er の形
・young → younger
・late → later
・slow → slower
・old → older
・big → bigger
と、形容詞に er を付け足すだけで比較級の形になる。(bigのようなちょとした例外もあるので、その都度覚えよう。)
more + 形容詞の形
・beautiful → more beautiful
・polite → more polite
・efficient → more efficient
・expensive → more expensive
上記2つに当てはまらない例外
good well bad far の4つは比較級が独自のルールで変化する特殊な形容詞なのでそのまま暗記してしまおう。
・bad → worse
・far → farther
英語の比較級 補足
比較級の例文集
基本的な説明は以上だ。それでは上記比較級すべてのパターンを使ったいろいろな例文集を以下にのせておく。
・You are coming too? It would be better.
・He is shorter than you are.
・My home is a little bit farther than yours.
・You are much more beautiful than she is.
比較級 最後に一つだけ
最後の最後にもう一つだけ付け加えさせて欲しいことがある。
形容詞の変化を用いない比較級の用法も実はあるのだ。
今まで形容詞にばかりフォーカスしてきたのに今更感はあるが、ここまで理解できているあなたにとっては簡単なことなので下の例文のようなパターンもあるということだけ知っておいて欲しい。今度こそ本当に最後の例文だ。
・He works a lot, more than me.
・I want more money than you need.
・The movie was very short, less than an hour.
(more than ~ は “~以上” という意味)
(less than ~ は “~以下” という意味)
英語の比較級まとめ
次回は比較級とルールが似ている最上級の解説をする。比較級が理解できたならセットで覚えると良い。