強力な一冊!】TOEIC 文法問題でる1000問のおすすめの使い方 レビューしてみた

tc_kyouzai_deru1000 参考書

TOEICの文法って、どこから勉強したらいいかわからないですよね。

パート5がとっても苦手!
リーディングがムズカシイ!

今日はそんな悩みを一発で解決する参考書の紹介。

半年かけて全1049問を解き終えたので、レビューしていきます。

30歳から TOEIC300→900点まで伸ばしました。

リスニングは満点です。aki(漢)と申します

 

 

今回は、”TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問” がかなり【強い】ので、魅力を紹介していきます。

著者は様々なTOEIC参考書で有名なTEX加藤さん。
この方の本にはたいへんお世話になりました。

 

こんな場合におすすめの参考書

  • TOEICリーディングの勉強を一冊で済ませたい
  • 初心者だけど、リーディングスコアを上げたい
  • 上級者だけど、part5が苦手

TOEIC でる1000問の特徴

●パート5のオリジナル問題のみを1049問収録。

●語彙問題はなく、あくまで文法問題のみ。

●音声は公式サイトからDL可能 シャドーイング練習もできる

●別冊付録で、あとで間違えた問題だけを重点的に学習できる。

●500点以上取得者対象。それ以下の場合はもっと基本から学習したほうが効率的。

●パート5を、1章から7章まで7つのタイプ別に分けて、それぞれのタイプの解き方解説→練習問題というのが基本的な流れ。

●学習管理アプリ対応で、音声をスマホで聴きながら進捗管理もできる。

●解説部分が1割、問題が9割。ひたすらパート5の問題を練習できる。各問題の解説もとても丁寧。

●とてつもないボリュームなので、これ一冊でパート5とTOEICの文法は完璧。

 

この本の対象レベルは?欠点は?

TOEIC でる1000問の対象レベル

でる1000問の対象レベルは、公式には”TOEIC500点以上”となっています。

 

この理由は、TOEIC試験が英語初心者にとって難しい試験だからです。

いきなりTOEICから始めるべきじゃない

ですが個人的には、『英語の基礎を理解した初心者~上級者』まで対象としていいと思います。

この出る1000問では、TOEIC初心者が絶対に正解すべき簡単な問題の練習もできるからです。

 

例えば

Part5で良く出題される品詞問題。
これは品詞という基礎の知識さえあれば簡単に正解ができて

かつ、英語初心者にとって”品詞の理解”は超重要な基礎だからです。

 

POINT出る1000問の対象レベルは、基礎文法を一通り理解した初心者から上級者まで。広いレベルの練習ができる。

ちなみに英語において品詞は

名詞、動詞、形容詞、副詞

これら4つが基本です。

初心者はこの4つの品詞の特徴を理解すれば、一気にレベルアップできます。

 

気になる方は、品詞について解説した記事を参考にしてみてください。

 

基礎英文法って?

私の言う基礎英文法は、いわゆる中学校で習う基礎中の基礎の文法です。

現在形、現在進行形、過去形、未来形、現在完了形
受動態、疑問文、依頼文、関係代名詞、品詞、不定詞、動名詞、前置詞

これだけ理解していれば、基礎は十分です。

 

これら基礎英文法を一冊で覚えられるおすすめ参考書は『中学英語をひとつひとつわかりやすく』という本です。

 

初心者目線で、非常に丁寧に簡潔に解説されています。

使ってみてレビューしてみたので、初心者の方は参考にどうぞ。

当然、品詞についても丁寧に解説されています

【中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく】でTOEIC!使い方をレビュー【基礎文法を覚える】
英文法書は、どれも似ているようで実はそれぞれ特徴が違います。 自分に合ったものを選べれば、効率よく英語の学び直しができます。 この本は特に、英文法の基礎中の基礎を学ぶには最適です。 今回は、学研から出版されている『中学英語をもう一度ひとつひ...

 

でる1000問の欠点

TOEICの文法学習に非常に有用な”出る1000”にも欠点はあります。

  • 全1049問もあるので、手が出しにくい
  • 重いので、持ち運びに向かない

この2つです。

 

全問解く必要はない

ですが1049問全部解く必要は、一部の上級者を除いてほとんどありません。

初心者は、初心者向けの基礎問題だけを練習して徐々に理解を深めていくだけで十分です。

 

まずは第二章までの基礎編241問だけを練習するといいです。
Part5の基本である品詞問題と、動詞の形を問う問題です。

この2つは文章全体を読まなくても、空欄の前後だけを見て判断できるので初心者にとってハードルは低いです。

 

重いけど、切り離し可能

重くて持ち運びしにくい問題は、、、、外出先では音声データをスマホで聞いて練習するなどして対処しましょう。

また、解説を省略して問題だけを収録した別冊付録なら、薄いので持ち運びできます↓

でる1000 付録

でる1000 付録2

具体的にどんな効果がある?終わるまでの時間は?

出る1000問を一冊終わらせたときの効果や、期間を解説します。

 

リーディングセクション全体に好影響|文法の知識が深まる

出る1000問を使えば、リーディング全体(Part5~7)のスコアが上がります。

 

出る1000問は、Part5に特化した参考書です。
TOEICPart5とPart6は、問題の性質が似ています

つまりPart5の理解が深まれば、Part6も解けるようになります。

 

そうなると、Part7のために時間を多く残せることになるので、結果的にPart7のスコアも上がります。

TOEIC Part7は、時間さえあれば解ける問題ばかりです

 

しかも上級者にとって”出る1000問”は、英語を読む速さを鍛える練習にも使えるのでリーディング全体に好影響があります。

POINT出る1000問は文法の知識とPart5のスコアが上がるだけじゃない。リーディング全体のスコアが上がる。

 

一冊解き終わるまでの時間

TOEIC でる1000問を一冊終わらせる場合、
学習期間としては、どの程度かかる目安でしょうか。

結論から言うと、大体3ヶ月~半年で一周終わります

 

具体的に

まずは、各章の問題タイプ別解説を読んで理解してから、練習問題を一日10問解くとして、
基本的な文法の知識をおさえるだけなら43日で済みます。

そこから、練習テストなどで完璧に仕上げるとしたら、更に39日。

 

つまり、合計で
大体82日ほどで、パート5及びTOEICの文法が理解できるようになる計算ですね。

分からなかった、間違えてしまった問題は徹底的に解説を読んで理解しましょう。

 

でる1000問の問題構成

出る1000の構成です。

第1章~第7章まであって、第1章だけ難易度別に分かれています。

 

第1章はパート5でもっともスコアを取りやすい品詞問題を解説しています。
初心者~中級者にとって特に重要な知識です。

 

第1章(品詞問題)の構成↓

基礎編 100問
応用編 100問
発展編 100問の合計300問。

基礎編は、必ず正解したい簡単なレベル。
応用編は、解くために特別な知識が要る引っ掛け問題のようなもの。
発展編は、たまーに見かける難問。

 

なので、自分のレベルによって練習する問題を選ぶといいです。

初心者が応用編や発展編を解いても効率が悪くなる。まずは基礎編を理解しよう。

 

同様に、上級者がいくら基礎編をたくさん解いても練習効果は薄いです。

この章だけは、300問全部解かずに、自分のレベルに合わせて100問練習しましょう。

 

ちなみに、その他の章は難易度別に分かれていません。
どの章もしっかり覚えましょう。

※初心者も2章以降は、少しずつ進めていこう

 

2章が動詞問題の解説と練習問題 102問

3章が前置詞or接続詞問題の解説と練習問題 67問

4章が代名詞問題の解説と練習問題 37問

5章が前置詞問題の解説と練習問題 56問

6章が関係詞問題の解説と練習問題 16問

7章がペア表現、比較問題の解説と練習問題 47問

(2章~7章で合計325問)

 

まだまだある、Part5の実践練習ができるテスト

1~7章まで終えると、巻末には30問1セットの練習テストが13セット用意されています。

難易度も様々なので、本番のパート5と同じ感覚で練習が出来るようになっています。

本番に近い感覚の練習テスト。目安は10分ですが、10分で解き終わるのは上級者だけ。

 

13セットは、本番と同じ30問がワンセットになってるから本番を想定した練習に最適。
速解きの精度を上げよう。

 

でる1000問のおすすめの使い方 勉強法

出る1000問の、レベル別のおすすめの使い方を解説します。

 

初心者(TOEIC 500点以下

さきほど解説した通り、まずは基礎英文法書から始めたほうがいいです。

基礎を知らないと、解説の意味もわからないからです。

 

基礎を覚えたら、出る1000問のPart5の品詞問題から解けるように練習していきましょう。

品詞問題が解けるようになると、英語の理解が一気に進みます。

 

中級者(TOEIC 500点~

出る1000問の全問題を順番に解いていきましょう。
1日に10問ずつでいいので、間違えたりわからなかった問題は解説を理解できるまで繰り返し読みます。

そして次の日は、前日に間違えた問題をもう一度解いてから、新たな10問を解いていく。
この繰り返しで少しずつTOEICの文法問題のクセに慣れていきます。

 

  • TOEIC Part5のクセに慣れていく
  • TOEICの文法知識や表現を覚える

この2つを同時に伸ばせる勉強法です。

 

POINT中級者は、TOEIC形式の問題に慣れていくのが最優先。そのなかで新たな単語や表現を覚えていくとスコアは上がっていく。

 

上級者(TOEIC 700点~

上級者がひとつ上のレベルに上がるには

  • 英文を読む速度を上げる
  • 新しい表現や単語、文法を覚えていく

この2つを意識して進めていきます。

特に読む速度を上げることが優先

 

そのためには、出る1000問をなるべく速く解くように意識して進めていくといいです。

 

1日に10~20問ずつ進めて、間違えた問題は次の日に改めて解いて理解する。
一度間違えた問題は、チェックしておいて後で理解できているかまとめて確認する。

 

1周終えたら速読練習に使う

これを1冊分終えたら、出る1000問の”TOEICレベルの問題が大量に収録されている”という特徴を活かして速読練習をしていきましょう。

2周、3周と繰り返して知識を定着させます。

 

英文を読む速さが上がれば、リスニングにも良い影響があるので高スコアにどんどん近づきます。

 

特にTOEIC900点を目指している方は、↓の記事も参考にしてください。
900点のための勉強法をまとめてあります。

TOEIC 900点勉強法 最高レベルのとり方

 

【結論】TOEIC 文法 でる1000問は全レベル対象。一冊終えると超レベルアップできる

出る1000問は、その名に恥じない内容の濃さです。

解説が丁寧なので、どんなレベルの人にも理解しやすい作りなのでおすすめ。

 

これ一冊あれば、TOEICリーディングの半分以上の問題が理解できるようになるでしょう

内容の割に値段もお手頃なので、とりあえず持っていると安心な参考書の一つです。