TOEICの文法って、何から手を付けていいかわからないですよね
問題集の解説を読んでも、難しくて理解しにくいです。
こんな悩み解決します
- TOEIC文法は、何から始めるべきか知りたい
- 初心者が理解できるおすすめ英文法書を知りたい
- 初心者におすすめの英文法勉強法を知りたい
30歳から TOEIC300→900点まで伸ばしました。
リスニングは満点です。aki(漢)と申します
この記事では、初心者のためのTOEIC英文法の始め方を解説していきます。
初心者からでもやさしく、かつ高得点も狙っていける方法なので、
文法でお困りの方は是非最後まで読んでいってください。
実際に私が実践して、効果のあった勉強法です。
初心者におすすめの英文法書 だけを知りたい方は▼ ←ここまでスキップしてください。
TOEICで文法が必要になるパート
TOEICで文法が特に重要になるのは、パート5です。(全30問)
英文法の理解度を問う問題が多く出題されます。
ですが、基本的な英文法を知らないとそれ以外のパートも解くことはできません。
TOEICは全部で7つのパートに分かれています。
- パート1~4がリスニング
- パート5~7がリーディング
です。
リスニングでは、基本的な英文法さえ知っていれば理解できるセリフが多いです。
リーディング、特にパート5では 時制の理解や品詞の理解を問う問題が多いです。
より深い文法知識が問われるのがパート5なんです。
さて、初心者がまず知るべき基本的な英文法とはどんなものでしょうか?
TOEIC初心者が絶対に知るべき英文法
初心者がまず覚えるべき英文法は基礎部分です。
初心者用に作られた英文法書は多いので、ハードルは高くありません。
気楽にいこう
中学レベルの英文法を思い出す
TOEICを始めるにあたって知るべき英文法は、中学レベルのもので十分です。
具体的には
受動態、疑問文、依頼文、関係代名詞、品詞、不定詞、動名詞、前置詞
これだけ理解していれば、基礎は十分です。
もっと具体的に
- 主語+動詞+目的語 補語 のような基本の英語の語順
- 疑問文の作り方
- 過去形、現在形、現在進行形のような、基本の時制
↑これらを知ることがまず第一です。
直接これら基礎文法を問う問題は出題されません。
これら基礎を知っている前提で、TOEICの問題は作られています。
品詞は超重要
中でも品詞は特に重要で、理解すれば英文を読むコツをつかめます。
まずは基本の品詞である
この4つの特徴を理解すると、あとの勉強が楽になります。
基礎の中でも品詞だけは例外で、
TOEICでは、品詞の知識さえあれば正解できる問題が必ず出題されます。
●品詞問題の例
He ____ works hard.
- A:relatively
- B:related
- C:relative
- D:relate
↑空欄(主語と動詞の間)には副詞しか置けない
語尾が ”~ly” の単語は、ほとんどが副詞。 なのでAが正解。
このように、空欄の前後だけを見れば簡単に解けてしまう問題はTOEIC Part5には多いです。
当ブログでも品詞について解説していますので、
気になる方は、品詞について解説した記事を参考にしてみてください。
初心者におすすめの英文法書は▼ あとでまとめて紹介します。
TOEIC初心者は英文法から始めよ!基礎は正義!
TOEIC初心者が、英文法から勉強を始めるのは大正解です。
TOEICは英語の基礎を知っている前提の試験だからです。
TOEIC用の参考書では基礎は学べない
逆に言えば、基礎の英文法を一通り知っていれば、TOEICでそこそこのスコア、、、500点くらいが狙えます。
基礎を理解できれば、さらに600点、700点と伸ばしやすいです。
英文法を覚えるコツ|アウトプットを意識する
英文法を効率的に覚えるコツは、アウトプットしながら覚えることです。
単純でいいから、その英文法を使った例文を作ってみるといいです。
例:過去形の英文法を覚えたら
I ate a fried egg this morning.
のように、自分で簡単な例文を作ってみます。
誰かにものを教えると、自分の理解も深まるっていう理屈と同じ。アウトプットは重要な要素。
また同じアウトプットという意味で、英文を声にだして読みながら進めると効果的。
目だけでなく、口と耳も使いながら覚えると、多角的に覚えられて記憶に残りやすいです。
中級者以降に必要な英文法
TOEIC500点レベル以上は基礎から発展した文法を覚えていきます。
初心者の英文法は、いろいろな場面で使う基礎でしたが、
中級からは使う場面が限られた、細かい表現になります。
例えば
“the + 形容詞(er) + the + 形容詞(er)”
という構文はTOEICでたまに見かけます。
例文:The older the wine, the better the taste.
(ワインは古ければ古いほど、味が良くなる。)
↑この構文、知ってました?
これら中級の英文法は
中級者向けの英文法書を進めたり、TOEIC用の問題集を解きながら覚えていくことになります。
初心者のうちに基礎が理解できていれば、あとは知識を足していくだけ
初心者におすすめの英文法勉強法
この項では、具体的な英文法勉強法を解説します。
まずは基礎英文法書を始める
基礎を再確認できる英文法書を一冊終わらせます。
TOEICに挑む準備段階です。
おすすめは『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく(改訂版)』というものです。
二色刷りで読みやすく内容も丁寧で、一冊で中学の英文法をおさらいできます。
1日に1つの文法を進めていっても3~4ヶ月で終えることができます。
基礎ができたら、TOEICの練習問題を解いていく
基礎が一通り終わったら、初めてTOEIC用の本で勉強していきます。
特にTOEICの文法に特化した『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』がおすすめです。
↑本体は重いですが、解説を省き、問題のみ収録した付録は持ち運びやすいです。
まずは品詞問題を確実に取れるようになりたいので、でる1000問の『品詞問題の基礎編』を解いて練習していくと理解が早まります。
中級~上級になっても、でる1000問は活躍します。
アプリでの学習も視野に入れよう
また、TOEIC初心者に必要な機能が全て揃っている『【スタディサプリ ENGLISH】 』というアプリもおすすめです。
TOEICテスト約20回分以上の問題が収録されていて、かつプロのTOEIC講師による解説動画も観られるので、初心者に優しいアプリです。
TOEICによく出る文法や表現の解説を丁寧にしてくれます。
初心者におすすめの教材は▼ あとでまとめて紹介します。
ここまで進めれば、500点レベル以上になっています。
中~上級者におすすめの英文法勉強法
中級者以降は、TOEICによく出題される表現を重点的に覚えていきます。
基礎英文法さえ頭に入っていれば、新しい表現や文法も理解しやすいです。
TOEIC試験は、文法や単語をたくさん知っているだけでもスコアが上がります
具体的には
中級の英文法書を進めながら、TOEICの問題集を解いていくことになります。
TOEIC文法用の問題集は、やはり『出る1000問』が優秀です。
品詞問題だけじゃなく、7種類全パターンの文法問題に慣れていきましょう。
※『出る1000問』より引用
模擬試験を実施しよう
そして月に一回は公式TOEIC L&R 問題集を解いて、理解の足りない部分を見つけていきます。
TOEIC公式問題集は、2回分のTOEICテストが収録されているので、自宅で模擬試験ができます。
本番の練習ができるだけじゃなく、
まだ知らない文法や、新しい表現を知るチャンスです。
TOEIC本番では、問題用紙は回収されてしまうので答え合わせができませんが、公式問題集は自分で答え合わせができる点が大きいです。
初心者~中級者なら、基礎をガッチリ固めるのもアリ
初心者の基礎を覚えたあと、まだイマイチ文法に不安が残っている場合におすすめの本があります。
基礎英文法を隅から隅まで、非常にわかりやすく解説している文法書です。
『Basic Grammar in USE』という本です↓
私が初心者のときに使った文法書です。世界的に有名な一冊です。(※写真は第3版、初級編と中級編)
初級編だけでも、TOEICで出題される範囲を全てカバーできる文法書で、非常に強力です。
単元が細かく分かれているので、『弱点部分だけを重点的に勉強できる』という特徴があります。
初心者におすすめの教材の詳細は▼ 次の項でまとめて紹介します。
初心者におすすめの英文法本、参考書
特におすすめできるものを厳選しました。
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく
おすすめ度 | ★★★★★ |
---|---|
お手軽度 | ★★★★☆ |
用途 | 英文法 超初心者用 |
お値段 | ¥2530 |
英語初心者が、最初の一歩を踏み出すための英文法書。
基礎中の基礎を確認しなおすのに最適。
中学で習う英文法を、2色刷りで、イラスト付きで解説されています。
ここまで初心者目線にたった英文法書は他にないんじゃないでしょうか?
文句なしのおすすめ参考書です。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』を実際に使ってレビューしました。
使い方が気になる方は参考にしてください。
マーフィーのケンブリッジ英文法 Basic Grammar in use
おすすめ度 | ★★★★★ |
---|---|
お手軽度 | ★★★☆☆ |
用途 | 英文法超強化用 |
お値段 | ¥3080 |
初心者を一気に中級者に引き上げることができる英文法書。
これを一冊終わらせれば、TOEIC600点の実力がつきます。
英文法のみに焦点を当てていて、なるべく難しい単語を使わずに解説しています。
- 視覚的にわかりやすいイラスト
- 自分で考えさせる例題
この2つの特徴のおかげで、初心者に非常にやさしくかつ強固に英文法の理解ができます。
個人的に世界一おすすめできる英文法書です。
ただし中学英語を知っていないと少し難しい内容なので、さきほどの『中学英語を~』と合わせて使うと最も効果的です。
※TOEIC700点以上の方は、中級編がおすすめです。発展した英文法が学べます。
『Basic Grammar in use』を実際に使ってレビューしました。
参考にしてください。
初心者のための解説動画が超優秀|スタディサプリ ENGLISH
おすすめ度 | ★★★★★ |
---|---|
お手軽度 | ★★★★★ |
用途 | 初心者の文法理解&TOEIC練習 |
お値段 | ¥3278/月 |
高機能のTOEIC学習アプリです。
外出先でTOEICの練習ができるのが最大の魅力。
基本的な作りが初心者向けなので、基礎を一通り理解したあとの練習用として最適。
初心者で、かつ勉強時間が取れない人に特におすすめです。
隙間の時間を使って文法問題に慣れましょう。
その他機能も非常に充実しています。
↓最初の7日間は無料期間です。途中退会できますので気軽に使ってみてください。
【スタディサプリ ENGLISH】
スタディサプリTOEICのおすすめの使い方をレビューしました。
参考にしてください。
TOEIC L&R TEST 出る1000問
おすすめ度 | ★★★★★ |
---|---|
お手軽度 | ★★★☆☆ |
用途 | Part5攻略&文法理解 |
お値段 | ¥2530 |
TOEICリーディング対策におすすめの一冊。
パート5の問題が、レベル別、問題の系統別に1000問収録されています。
巻末には、30問ワンセットの練習問題が390問載っています。速解き練習に最適。
唯一の欠点はぶ厚いので、持ち運びに向かないことです。
↑本体は重いですが、解説を省き、問題のみ収録した付録は持ち運びやすいです。
”このパターンの問題はこの部分に注目すると数秒で解けます”
のように、問題の系統別に細かく攻略法が解説されているので
初心者~上級者まで、TOEIC文法はこの一冊で大幅レベルアップできます。
Part5の練習だけじゃない、速読練習もできちゃう
解説が丁寧で新しい単語や表現を覚えやすい、わかりやすい。
この本の魅力はそれだけではないです。
1000問ものPart5問題が収録されているので、英文を素早く読む練習にも使えます。
英文を素早く読む練習は、TOEICの出題範囲内で実施するのが理想です。
なので、この本の収録問題は最適。
たとえばTOEICと関係ない英語小説を読んでも、難しすぎて効率が悪いですからね(体験談)
『出る1000』を使ってレビューしてみました。参考にしてください。
読む速度練習と文法理解でリーディング全体に好影響。
【結論】TOEIC 英文法は基礎から!あとは練習問題で慣れるだけ
TOEIC初心者が基礎英文法からやり直すのは理にかなっています。
中学英語って、当時はできていたつもりでも意外と理解が浅い部分が多いからです。
基礎をしっかり固めてからTOEICに挑めば、600点レベルまではサクッと進みます。
まずは、↑で紹介した参考書からひとつを選んでみてください。
一度始めてしまえば、トントン拍子で進んでいきますよ。
おまけ:品詞の重要性がわかる失敗談
私が「品詞が大事」と気づくきっかけになった失敗談を一つ。
カナダに渡航してすぐ、英語学校の授業の中で
という文を作って先生から指摘を受けました。
「なんで違うの???」と思ったが、さて何が間違っていたでしょう?
わかります?
そう、back は名詞 形容詞 副詞 になり得るが 動詞ではないんです。(動詞としてのbackは一応あるがここでは不適切)
当時私はbackが動詞だと勘違いしていた。主語であるI の次には動詞が来るはずなのにbackがあるのは間違い、つまり…
が正解ということでした。
I の次には go のような動詞が来なければならなかったんです。
※Japan はNoun(名詞) to はPreposition(前置詞)。
主語、動詞、目的語 のそれぞれに
これらどの品詞の役割があるのかを常に考えながら文を読もう。
単語を覚えるなら品詞も一緒に
また、英単語を覚える際もどの品詞なのか必ず一緒に覚えよう。
同じ単語でも、複数の品詞として機能するものがあります。
例えば、
“light”
名詞: 光 (例: The light from the sun is bright.)
形容詞: 軽い、明るい (例: She prefers light colors for her room.)
動詞: 照らす、火をつける (例: Please light the candle.)
文章中の ”どの位置にあるか” でどの品詞として使われているかを判断できます。
- 主語の直後ならだいたい動詞です
- 直前に冠詞(a 、the)が付いていたら名詞です
- 名詞の前に置かれるのはだいたい形容詞です
- 主語と動詞の間に置かれるのはだいたい副詞です
↑それぞれの品詞の役割をひとつずつ理解していけば、これらは自然と覚えられるので、焦って一気に覚える必要はありません。
単語を覚えるのを習慣にしよう
単語を覚えることは、文法を覚えることにも繋がります。
毎日1つずつでもいいので、単語を覚える習慣をつけるといいです。
コツとしては、その単語を使った簡単な例文を自分で作ると覚えやすいです。