30歳当時、英語力は中学レベルで止まっていました。
そんな初心者の状態で受験した初のTOEICは300点台。
しょんぼり、凹みました。
そんな私がTOEICで900点を取れるようになるなんて当時、夢にも思いませんでした。
結論から先に言うと
ゼロから学習計画を立て、今どのレベルにいるのかを常に意識することがとても重要でした。

30歳から TOEIC300→900点まで 6年かけて伸ばしました。
リスニングは満点です。aki(漢)と申します
今回は初心者が、TOEICを一からゼロから始める場合の勉強法を解説していきます。
- 初心者のうちから、計画を立てて目標達成したい
- 英語の知識はあるけど、一からTOEIC勉強をやり直したい
- 全くの英語初心者から、ゼロから高スコアを目指したい
↑こんな人向けに解説していきます。
初心者のうちから計画を立ててTOEICに挑む人は少ないです。

計画を立てずに闇雲に勉強していると、”難しい” と感じて途中で諦めがちなんですよね。
でもゼロからしっかり計画を立てて勉強を始めれば、大抵のことはうまくいきます。TOEICも例外ではありません。
私の経験をもとに、ゼロから成功するTOEIC勉強法を解説します。
ゼロからのTOEIC初心者がまずやること|目標と計画
TOEIC初心者がまずやるべきことは、『目標までの計画を立てる』ことです。
ざっくりでもいいのでまず計画を立ててしまえば、途中で挫折する確率を減らすことができます。

無駄な勉強に時間を使うことも回避できます
- TOEICの仕組みを知る
- 今の自分のレベルを把握する
- 目標スコアを決め、計画を立てる
このような順番で計画を立てます。
TOEICの特徴と出題形式を知る
TOEIC試験は、英語を…
- 聴きとる能力を測る”リスニングセクション”100問
- 読み取る能力を測る”リーディングセクション”100問
合計200問を2時間で解く試験です。
試験結果は合格、不合格ではなく、
10点~990点のスコアで算出されます。
リスニングの満点は495点
リーディングの満点も495点
5点刻みで計算され、合わせて990点満点です。
TOEICスコアと言えば、この2つのセクションの合計値のことを言います。
スコアの目安として
初心者 | 10~395点 |
初級者 | 400~595点 |
中級者 | 600~795点 |
上級者 | 800点~ |
といった具合でレベル分けできます。
TOEICは全7パート
TOEIC試験は…
パート1~4がリスニングセクション(45分)
パート5~7がリーディングセクション(75分)
になります。
Part1 | 全6問 | 写真を見て、正しい説明を選ぶパート |
---|---|---|
Part2 | 全25問 | 質問に対して、正しい返答を選ぶパート |
Part3 | 全39問 | 2~3人の会話を聞いて、3つの設問に答えるパート |
Part4 | 全30問 | 1人のアナウンスを聞いて、3つの設問に答えるパート |
Part5 | 全30問 | 短い英文の空欄を埋めるパート。文法知識が問われる。 |
Part6 | 全16問 | 長い英文記事の空欄を埋めるパート。文法や文脈の理解が問われる。 |
Part7 | 全54問 | 長文記事を読んで、正しい説明を選ぶパート |
TOEICの問題用紙に書き込みはできない
本番では、問題用紙への書き込みは禁止されています。
筆記用具を使うのは解答用紙に対してだけ。
さらに問題用紙は回収されるので、答え合わせはできません。
スコア通知にも詳細は書いていないなので、どの問題を間違えたかはわかりません。
TOEIC試験の時間配分
リスニングセクションは、会場で流すアナウンスに従って解き進めることになります。
つまり初心者も上級者も、しっかり45分間はリスニングセクションに費やします。
続くリーディングセクションでは、どこまで解けるかは各受験者の解くスピードに左右されます。

75分間で200問目まで解ききれるのは、900点以上の上級者だけです。そのくらいリーディングは時間が足りません。
現時点のレベル・予想スコアを把握する
現時点で何スコア取れるのかは、誰しも気になる重要な要素ですね。
現状のレベルがわからなければ、目標スコアが設定できません。
TOEICは過去問が公開されていないので、別の手段で自分のレベルを知る必要があります。
手段は大きく3つあります。
- TOEIC公式問題集
- 公式HPのサンプル問題
- 『Santa』のようなスコア予測アプリ
TOEIC公式問題集
TOEIC公式問題集は、書店やAmazonで手に入る公式の問題集です。
TOEICの試験2回分が収録されていて、自宅で模擬試験ができます。
Vol.1~10まで発刊されています(2023年現在)。
本番と違って自分で答え合わせができるので、弱点や理解の足りない部分を把握できるのが最大の利点。
一冊3300円と少し高めですが、持っている冊数が多ければ、模擬試験が何度もできて便利です。
↑私物の公式問題集の一部。カバー外れて付箋だらけで使い込んだ感じ。
数を揃えるなら、中古での購入も検討しましょう。
Amazonの商品ページ→公式TOEIC L&R 問題集

でもとりあえず初心者は、一冊あれば充分
TOEICスコア計測アプリ
TOEIC勉強用アプリのなかでも、スコア測定ができるものがあります。
『Santa』というアプリは、無料でスコア測定が数分でできるのでオススメ。

とりあえずダウンロードだけしておいて損ナシです。
※↑スマホアプリなので、パソコンからだと正しく表示されません。
TOEIC公式HPのサンプル問題
TOEIC公式HPに、いくつかサンプル問題が載っています。
正確なスコア診断はあとでいいから、どんな出題形式なのかだけを知りたい方におすすめです。
目標スコアを設定する
TOEICの目標スコアを決めましょう。
最終的に何スコアを目指すか、目標を仮にでも設定すると計画が立てやすいです。
目標が曖昧だと、モチベーションを保つのが難しかったり、ちょっとしたスコアダウンに落ち込んでしまいやすいですからね。
英語は一から順番に覚えていくことが重要なので、
どんな目標スコアだとしても、初心者はまず500点を目指すことになります。

ちなみに、日本人の平均点は640点くらい。
目標スコアを決めるための参考データを紹介します↓
派遣社員の要求スコア別時給
数字としてわかりやすいので、派遣社員として働く際の時給を調べてみました。
900点 | 時給 2550 円 |
800点 | 時給 2389 円 |
750点 | 時給1850 円 |
700点 | 時給 1838 円 |
600点 | 時給 1877 円 |
500点 | 時給 1725 円 |
↑600点を最低ラインとしているお仕事が圧倒的に多かったので、700点との逆転現象が起きていました

注目すべきは800点ラインですね。一気に時給が跳ね上がります
TOEIC900点だと、月給の手取りが約50万円ですか…派遣なので賞与は無いにせよ、なかなかの数字ですね。
こういう条件で働いた経験は、次のキャリアで必ず活かせます。
スコア別、必要な勉強時間の目安
TOEICの勉強時間は、目標が高くなるほど長くなります。
TOEICのスコア別の勉強時間の目安です。
出典:OXFORD UNIVERSITY PRESS, A Teacher's Guide to TOEIC
初心者のうちは、伸びが早いです。
個人的な体感としては、ゼロから500点を取る場合この表↑の半分くらいの時間で済みます。

この記事で紹介する勉強法で進めれば、500点はそこまで難しくないはずです。
TOEICの受験日と勉強スケジュールを決める
目標スコアがだいたい決まったら、日程からTOEIC受験日を決めましょう。
ちなみに、TOEICはほぼ毎月(日曜日に)実施されています。(※2023年現在)

ちなみにコロナ前は、2月と8月以外の毎月開催でした。
一日の勉強スケジュールを決める
TOEICの受験月をだいたい決めたら、
さきほどの勉強時間の目安表をもとに、一日にどれだけ勉強時間がとれるかを一度考えてスケジュールを組んでみましょう。
- 平日には~分勉強できそう。
- お休みの日には~分勉強できそう。
- 『だから、目標スコアまでには~ヶ月必要だな』
といった具合に、受験月と一週間単位での大体の勉強スケジュールを決めます。

受験月を決めてからTOEIC勉強を始めたほうが、柔軟に勉強時間を調整しやすいです。
POINT
もしも計画通りに進まなくても落ち込む必要はありません。
計画通りに行かなかった原因を考えて、また勉強法を改善すればいいだけです。
初心者がゼロからTOEICを始める勉強法 基礎編
初心者がゼロからTOEICを目指すための勉強法、基礎編です。
まずは、500点を取れる勉強法を紹介します。
これからの計画を知ろう
今後、どういう流れで行動していくことになるのか、まず知っておくと強力な武器になります。
ゼロからTOEIC、今後の流れ
- TOEIC試験の基礎を知る
- 目標スコアを決める
- 模擬試験を受ける
- 勉強を始める
- 2ヶ月前になったらTOEICを申し込む
- TOEIC試験を受けに行く
こういう流れになります。
ここまで読んでいただいていれば、2までは終わっていると思います。
まだ目標スコアが決まっていなければ、この記事を読み終えたあとでいいので是非決めてくださいね。
ちなみにTOEIC本番一発で目標スコアを取れることは珍しいので、4~6を数回ループすることは覚悟しておいてください。

一歩ずつ気長にやっていきましょう
それでは、3の”模擬試験を受ける”ところから解説します。
模擬試験を受ける
一度どのタイミングでもいいので、TOEIC試験をしっかり2時間で解いてみることは重要です。
- 公式問題集を自宅で解く
- TOEIC本番を受験してみる
おすすめはTOEIC本番を受験してみることです。
なぜなら、試験会場でしか味わえない当日の流れや雰囲気がわかるからです。
それがわかったうえでこれからの勉強をしたほうが、『今なぜこの勉強をしているのか』がイメージしやすくなります。
とは言え、受験はお金も時間もかかる
TOEIC受験料は7810円(2023年現在)かかります。
しかも、今申し込んでも受験できるのは2ヶ月後です。
さすがに面倒くさいと感じる方は、『公式TOEIC L&R 問題集』を購入して自宅で模擬試験を実施しましょう。

ちゃんと2時間測って実施してください
公式問題集は、一冊持っていて絶対に損しません。
何度も繰り返し解いて、試験本番の練習ができます。
それでもどうしても時間が取れない方は、さきほど紹介した『Santaアプリ』のような無料スコア測定アプリで今のレベルを把握してください。
初心者用の勉強を始める:英文法の学習
TOEIC初心者はまず、いきなりTOEIC用の教材を進めずに基礎的な英文法を覚えることから始めます。
TOEIC専用の教材は、基礎英文法を理解している前提で解説されていることがほとんどだからです。
・品詞の理解 ・関係代名詞などの、中学で習う代表的な英文法のことです。
基礎中の基礎の英文法だけを、サクッと覚えられる本を一冊終わらせるといいです。
おすすめは『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく(改訂版)』です。
初心者でも、2~3週間で基礎を一通り覚えられる構成です。
『中学英語を~』をレビューした記事です。参考にどうぞ。
中学英語をそこそこ覚えている方は『Basic Grammar in use』という参考書を進めながら、並行してTOEIC教材を進めるとレベルアップが早いです。
私が初心者のときに使っていた英文法書です。
こちらはボリュームはありますが、TOEIC600点レベルまでの英文法を広く深く理解できる世界的に有名な参考書です。
おすすめ参考書『Basic Grammar in use』の詳細までスキップする▼

どちらも初心者向きなので、イラスト付きで読みやすくオススメです。
英文法を覚えるコツ
英文法を効率的に覚えるコツは、アウトプットしながら覚えることです。
単純でいいから、その英文法を使った例文を作ってみるといいです。
例:過去形の英文法を覚えたら
I ate a fried egg this morning.
のように、自分で簡単な例文を作ってみます。

誰かにものを教えると、自分の理解も深まるっていう理屈と同じ。アウトプットは重要な要素。
また同じアウトプットという意味で、英文を声にだして読みながら進めると効果的。
目だけでなく、口と耳も使いながら覚えると、多角的に覚えられて記憶に残りやすいです。
初心者用の勉強を始める:単語力をつける
英文法の勉強と並行して、英単語を覚えていきます。
TOEICは単語を知っていれば知っているほど、問題が解きやすくなる試験です。
英単語は全体で見ると、ネイティブでさえ一部しか知らないほど莫大な数があります。
ですがTOEICに使われる英単語だけに注目すれば、基礎的なものがほとんどです。
TOEICの頻出単語をしっかり覚えることで、ほとんどのTOEIC問題に対処可能です。
おすすめの単語帳は有名なあれ・・・
金のフレーズというTOEIC専用の単語帳がおすすめです。
非常に安価で、TOEIC攻略に必要な英単語をほぼ全てカバーできます。
↑付属の赤い透明シートで隠して使うタイプ
英語のレベル毎に、段階的に掲載されているので、初心者でも順番通りに読み進めることができます。
英単語を覚えるコツ
英単語を忘れずに覚えるコツは『必ず例文と一緒に文脈で覚える』ことです。
例えば、distribute (配布する)
という単語を覚える時に、

distribute (配布する)
distribute (配布する)
distribute (配布する)
このように覚えると、記憶に残る取っ掛かりがなくて忘れやすいです。
そこで、
distribute a document. (書類を配布する)
という例文と一緒に覚えます。
書類を配っている人物がイメージしやすいですね。

これなら忘れにくいです。
『金のフレーズ』は、必ず例文と一緒にTOEIC頻出単語が載っているので便利です。
英語を聴き取る力を徐々につけていく
英語を耳からインプットするリスニングの練習も、徐々に始めていきます。
初心者のうちは、英語を聴き取ることは非常に難しいです。
全く聴き取れないでしょう。

でもそれが普通なので大丈夫
リスニングを伸ばすコツ
リスニング力を伸ばすコツは、『英語の音声を集中して何度も聴くこと』です。
集中して聴くことで、音がだんだんと意味のある文として理解できるようになっていきます。

それでも少し聴き取れるようになるまで、最低3ヶ月はかかると思ってください。
初心者のうちは、なるべく単純で簡単な音声がおすすめです。
例えば、TOEICのPart1の音声など。
高レベルな英語音声は、文法力や単語力が足りなくて、そもそも聴き取るどころじゃないからです。
普段から英語を聴く習慣をつけよう
初心者のうちは、一日に5分でもいいので
海外ドラマや映画、You Tubeなんかを英語で聴く習慣をつけます。
興味があるジャンルが見つかれば、5分くらいは集中できるはず。
映画や海外ドラマでリスニングの勉強をする方法、作品を探す方法をまとめました。参考にしてください。
外出先で、お手軽に英語が聴けるアプリもおすすめ
ちょっとしたスキマ時間や、通勤時間などの”ながら”でいいので、英語を聞き流しておくこともおすすめです。
- 英語を聴き取ることへの抵抗がなくなる
- 英語独特のリズムが身につく
- かんたんなフレーズなら覚えられる
などの利点があります。
『【スタディサプリ ENGLISH】』なんかは外出先のちょっとしたスキマ時間でTOEICの音声を流し聞きできるのでオススメ。

個人的にスタサプは『リスニングの練習』に長けたアプリだと思います。
TOEIC用に作られたアプリなので、スキマ時間に練習問題を解くことで、直接のスコアアップも期待できます。
POINT
リスニングは英語を聞いた分だけ、積み重なって少しずつ聴き取れるようになる。
最初は聴き取れませんけど、着実に耳が慣れていきます。
TOEICリスニングの勉強法についてまとめました。初心者にはちょっとレベルが高いかもしれませんが、あとで参考にしてください。
初心者向けTOEIC勉強法:試験対策編
ここからはスコアを上げるための、本番を意識した対策・勉強法です。
これからTOEICの準備を始める初心者の方には少し早いですが、知っておいて損はありません。
パート別の対策を知る
TOEICでは、各パート別の特徴を知ることで効率よく設問を解くことができます。
TOEICの勉強を進める段階で、各パートの特徴を意識してみてください。

スコアの取りやすさに差がでます
TOEIC Part1の特徴、対策
Part1は問題用紙にプリントしてある写真を見て、それを正しく説明している選択肢を選ぶリスニングパートです。(全6問)
一番の特徴として、選択肢となるアナウンスのほとんどが
- 現在形 (主語 + do ~)
- 現在進行形 (主語 + be動詞 + doing ~)
の2つの時制の文ということです。
ごくたまに現在完了形 (主語 + have + done ~)が含まれます。
解くコツとしてはキーとなる単語、特に『名詞』と『動詞』を覚えて聞き逃さないことです。
Part1で使われる単語は多くないので、覚えてしまえば解きやすいです。
TOEIC Part1の対策・勉強法を詳しくまとめました。参考にしてください。
TOEIC Part2の特徴、対策
Part2は短い質問アナウンスが流れて、それに対する自然な回答をしている選択肢を選ぶリスニングパートです。(全25問)
Part2だけ、3択問題です。
初心者が解くコツは、『冒頭だけは絶対に聞き逃さないこと』です。
例:
Why are you transferring to the Tokyo branch?
→理由を答えている選択肢が正解
Where is my jacket?
→”場所”を応えている選択肢が正解
Who should I ask how to use the computer?
→”誰”を応えている選択肢が正解
TOEIC Part2の対策・勉強法を詳しくまとめました。参考にしてください。
TOEIC Part3&4の特徴、対策
TOEIC Part3と4の形式は全く同じです。
少し長めのアナウンスが流れたあと、その内容を問う3つの設問に答えるリスニングパートです(合わせて69問)。
- Part3は、2~3人の会話
- Part4は、話者が1人
という違いがあります。
TOEICのリスニングはPart3&4が特に難しく、3つの設問全て正確に回答できれば900点レベルです。
そのくらい高いリスニング力が求められるので、初心者が解くコツは多くありません。
アナウンスが始まる前に設問を先に読んでおく、『問題の先読み』というテクニックを駆使することで、わずかに解きやすくなります。
TOEIC Part3&4の対策・勉強法を詳しくまとめました。参考にしてください。テクニックについても詳しく解説しています。
TOEIC Part5の特徴、対策
part5 からはリーディングセクションです。
TOEIC Part5は短い文章の一部が空欄になっていて、そこに入る適切な語句を選ぶパートです。
主に文法と単語力が求められます。(全30問)
初心者が解くコツは、『品詞の基本を理解すること』です。
Part5の3割は簡単な品詞問題です。
品詞とは
名詞、動詞、形容詞、副詞 などの単語の役割のことです。
例えば、eat(食べる)は動詞、beautiful(美しい)は形容詞です。
品詞問題の次に多いのが『動詞を問う問題』です。
時制の理解や、『どこからどこまでが主語なのか?』などの文の構造を理解する力が求められます。
基礎の英文法を理解していれば、4割は解けるのがPart5です。
TOEIC Part5の対策・勉強法を詳しくまとめました。参考にしてください。
TOEIC Part6の特徴、対策
手紙や、広告などの長めの記事に4つの空欄があって、それぞれに当てはまる正しい語句を選ぶのがPart6です。(全16問)
4つの空欄のうち、3問はPart5と同じ感覚で解けます。
残りの1問は、記事全体の理解力が必要になるPart7に近い問題です。

つまり、Part5と7の中間のような存在がPart6です。
解くコツは、Part5と7と共通しています。
TOEIC Part6の対策・勉強法を詳しくまとめました。参考にしてください。
TOEIC Part7の特徴、対策
メール、チラシ、商品の注文明細、雑誌記事などの長文を読んで、いくつかの問いに答えるパートです。
全54問中の最後の25問には、
- 2つの記事を読み比べて答える『ダブルパッセージ問題』が10問分
- 3つの記事を読み比べて答える『トリプルパッセージ問題』が15問分
必ず出題されます。
1つの記事につき設問数は2~5問と多くないので、早く読んで早く答える必要があります。
リーディングセクションで時間が足りなくなるのは、このPartのせいです。(全54問)
英語を読むことに慣れているほど有利なパートなので、初心者が解くコツは少ないです。
でも、ちょっとしたテクニックは2つあります。
- 設問を読んでから、記事を読み始める
- 固有名詞は軽く読む
Part7は記事が長い割に、正解のヒントになる部分は短いです。
つまり設問のヒント部分さえ記事から見つけられれば、その他の文は読む必要がありません。
無駄な部分を読まないためにも、設問で何を聞かれているのかを頭に入れたうえで記事を読みましょう。
また、固有名詞は真面目に読まないでください。
TOEIC Part7には、なが~い架空の人物名や団体名が登場することが多いからです。
例:Balestri Corporation, Copper Ridge Small-Business Forum
このように、大文字で始まっている単語は固有名詞です。

読む必要がないのに読みにくい!
なんとなく『社名なんだな』『人物名なんだな』程度に理解できていればOKです。
TOEIC Part7の対策・勉強法を詳しくまとめました。参考にしてください。
本番でスコアを取る リスニング対策
本番でリスニングスコアを掴み取るには、TOEIC形式の問題に慣れていると有利です。
TOEIC200問の中には、『初心者向け問題』~『上級者向け問題』が混ぜこぜで存在しているからです。
例:Part5の 品詞問題は初心者向けの問題
TOEICは似たような問題の使いまわしが多いので、初心者でも解ける易しめな問題の特徴を覚えて確実に解けるように練習しましょう。
TOEIC練習問題を解いて、ひとつずつ理解していく
公式問題集やTOEICリスニング専用の問題集を地道に解いていきましょう。
自分で試しに読んでみて、なるべく解説が丁寧なものが良いです。
個人的には、リスニングの練習はやはりスマホアプリを使っての練習がやりやすいです。
音声と、問題文や解説を同時に確認できる操作性がリスニング勉強にマッチしているからです。
特に『スタディサプリ』は、初心者向けの解説が丁寧なのでオススメ。
TOEIC講師による講義動画も付いていてわかりやすいです。
TOEIC本番のための リーディング対策
リーディングでも、TOEIC形式のパターンに慣れておくとスコアが取りやすいです。
リーディングも、似たような問題の使いまわしが多いからです。

基礎的な英文法の知識だけでもそこそこ解けますが、そこに”慣れ”が加わるとスコアが加速します。
TOEIC リーディングのパターンに慣れるには
TOEIC リーディングの問題に慣れるのに一番おすすめな本は『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』という問題集です。
Part5の問題が1000問以上収録されていて、
- 品詞問題
- 動詞問題
- 語彙問題
など、それぞれカテゴリーが分けられていて特化勉強しやすいです。
解説も初心者にもわかりやすく丁寧なので、おすすめ。
初心者がリーディングを解くコツ
TOEIC初心者はまず『品詞の理解』から始めると、その後の勉強がスムーズになります。
品詞が理解できると英文の構造がわかるので、リーディングセクション全体のスコアが上がります。
まずは基礎英文法書で品詞の基礎を学んでから、『出る1000』で品詞問題を解いていきましょう。
特に『出る1000』の品詞問題は、
- 基礎編(100問)
- 応用編(100問)
- 発展編(100問)
とレベル順にまとまっているので、初心者が徐々に慣れていくのに向いています。
『おすすめ基礎英文法書』や『出る1000』の紹介は ▼おすすめ参考書までスキップ▼
問題を解く速さについて
TOEIC上級者は、リーディング問題を速く解く練習が必要になります。
リーディングは特に時間との勝負になるからです。
ですが、初心者はまだ考えなくていいです。
速く解くことを意識するのは700点レベルからで大丈夫。
まずは初心者向け教材の解説を読んで、ひとつひとつ特徴を覚えていきましょう。
TOEIC試験200問のレベル別出題数 内訳
↓ちなみにこれが200問中の難易度別問題数。
★5&4が上級者向け、★1&2が初心者向け。
★5 | ★4 | ★3 | ★2 | ★1 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
L | 10 | 22 | 26 | 21 | 21 | 100問 |
R | 9 | 19 | 26 | 26 | 20 | 100問 |
LR合計 | 19 | 41 | 52 | 47 | 41 | 200問 |

↑『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1のTEST1』を分析してみた結果です。完全に私個人の感覚で分けましたけど。
模擬試験で成長の確認
TOEICの模擬試験を1~2ヶ月に一回は実施しましょう。
成長を確認できたり、弱点の把握ができるからです。
公式問題集を使って自宅で実施します。
↓TOEICの解答用紙をプリントアウトして使いましょう
↑TOEICはマークシート方式の試験です。
一冊の問題集(試験2回分)を何度もループして解いてもいいですが、できれば新しく問題集を購入して実施しましょう。中古なら少し安いです。

私の場合、6冊の公式問題集をループしてました。1周するころには1冊目の内容を忘れているので新鮮に解けるんですよね。
ゼロから目標スコア別 TOEIC おすすめ勉強法
ここまでは、初心者がゼロからTOEIC500点を取るための基礎的な勉強の紹介でした。
600点以上を狙う場合の勉強法も、ざっくり解説しておきます。

『この先はこんなことをやるんだ』と頭に入れておくと、最終目標までモチベーションを高く保ちやすいです
ゼロから600点を目指す場合
やることは500点と変わりません。
さらに多くの単語と英文法を覚えて、幅広い表現を理解すると600点のレベル。
600点を目指す途中の段階が500点というイメージです。
TOEICの問題に慣れながら、基礎を覚えていきましょう。

英語の基礎を固めていくと600点に到達できる
700点を目指す場合にやること
600点が取れたら、次は中級の英文法を覚えていくことになります。
より幅広い英語表現を知っていると、700点は届きやすいです。
基礎の英文法書では不十分なので、
『マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編)』がオススメ。700~900点レベルまで通用する英文法が学べます。
リスニングに関しては、パート1を5つ以上正解できる能力が必要。
シャドーイング、ディクテーション練習を積極的に実施して、品詞を意識した基本的な会話表現が聴き取れるくらいになっている必要があります。
例:I ran quickly to catch the last bus.
(私は最後のバスに間に合うために、速く走りました)
800点を目指す場合
800点以上は、中級英文法をほぼ覚えている必要があります。
それに加えて、TOEICに頻出の表現と単語を覚えましょう。
目標は8000語、『金のフレーズ』を1~2周しているのが目安です。
リスニングはパート1&2が全問正解できるレベルの能力が必要。
練習問題を繰り返し解いて、理解を深めよう。
リーディングに関しては、早く解くための練習が必要になります。
WPS(1秒あたりに読める単語数)を上げるような練習をしよう。
時間を測って長文を読むと効果的。

目標は130WPS
『Spritz』などのアプリを使って測ってみよう。
アンドロイドの方はこちら→『Spritz』
900点を目指す場合
800点が取れたら、TOEIC最上級レベルを目指します。
ここまで来れたなら、大いに見込みはあります。
リスニングに関してはパート1&2が全問正解、パート3&4が8割以上正解できるレベルが必要。
シャドーイングなどでリスニング力を上げる練習と、TOEIC問題のクセを理解して正解するテクニックを磨くといいです。
私が初めてリスニング満点を取ったときの、Part3&4のテクニックも参考にしてください。
リーディングは、中級までの英文法はほぼ全部理解している必要があります。
あとは、単語力と速読力を意識して練習し続けるだけです。
初心者におすすめのTOEIC学習アプリ
TOEIC学習をアプリでするのは当たり前になっています。
外出先のスキマ時間で気軽に勉強ができるからです。
スマホがあればですけど。

個人的には、アプリ学習も紙とペンを使う学習もどちらも大事。場面によって使い分けるといいです。
この項では、初心者におすすめのTOEICアプリを紹介します。
スタディサプリ TOEIC
プロのTOEIC講師による解説動画が140本も観られるので、初心者に向いているアプリです。
問題の注意するべきポイントや、ちょっとしたコツなども教えてくれます。

初心者にとって貴重な攻略情報を、サラッと教えてくれます。
最初の7日間は体験期間なので、合わなければ退会すれば無料。
音声の速度も、『ゆっくり→普通→速い』と調節できるのが初心者にも嬉しい点。
アプリなので、TOEICの繰り返し練習がスマホ操作で簡単にできます。
欠点としては、スマホアプリなのでLINEなどの通知で気が散ってしまうことがあることです。