30歳当時、英語の知識は中学レベルで止まっていました。
そんな状態のまま受験した初のTOEICは300点台。
いや、凹みました。
自分の英語スキルがこんなにも可哀想なのかと。
そんな私がTOEICで900点を取れるようになるなんて当時、夢にも思いませんでした。
結論から先に言うと、
正しい勉強法を知ったうえで始めることが、とても重要でしたね。

30歳から TOEIC300→900点まで 6年かけて伸ばしました。
リスニングは満点です。aki(漢)と申します
今回は、TOEICを一からゼロから始める場合の勉強法を解説していきます。
- 今現在、英語の知識はあるけど、一からTOEICを勉強し直したい!
- 全くの英語初心者で、ゼロから勉強を始めたい!
という場合に完全にゼロからTOEICの基礎を固めていくための勉強法を解説します。
基礎をしっかり勉強しておけば、のちのち成長しやすくなるということは、どんなことにも共通して言える事実です。

もちろんTOEICにも!
TOEIC勉強をゼロから始める前に まずやるべきこと
まずは、TOEICの勉強を始める前、もしくは始めて直後に”TOEIC本番”を申し込んで受験しましょう。

まずは、正体を知ると、勉強がやりやすくなります。
時間がない、もしくは受験料がもったいない場合は(公式TOEIC L&R 問題集)を使って自宅で模擬試験をしてもいいです。
その場合、2時間きっちり時間を計りましょう。
※TOEIC公式問題集には、2回分の模擬試験が収録されています。
なぜ、受験が大事かというと、TOEIC試験がどのような形式の問題が出題されるのか、どんな流れでの受験になるのかを一度知っておくこと、体験しておくことが大事だからです。
今後の勉強中に、”なんのために今この勉強をしているのか”、具体的にイメージしやすくなります。
また、勉強を始めたてのころのTOEICスコアを把握しておくことで、その後どのくらい伸びたのかを比較し、成長を実感できるようになります。
成長の実感は勉強のモチベーションを保つのに不可欠な要素です。
TOEICをゼロから始めるということ
TOEIC試験の基礎知識
TOEIC試験は、英語を…
- 聴きとる能力を測る”リスニングセクション”100問
- 読み取る能力を測る”リーディングセクション”100問
合計200問を2時間で解く試験です。
試験結果は合格、不合格ではなく、
10点~990点のスコアで算出されます。
リスニングの満点は495点
リーディングの満点も495点
合わせて990点満点です。
TOEICスコアと言えば、この2つのセクション合計のスコアのことを言います。
・初心者 10~395点
・初級者 400~595点
・中級者 600~795点
・上級者 800点~
といった具合でレベル分けできます。
TOEICは全7パート
TOEIC試験は…
パート1~4がリスニングセクション
パート5~7がリーディングセクション
になります。
Part1 | 全6問 | 写真を見て、正しい説明を選ぶパート |
---|---|---|
Part2 | 全25問 | 質問に対して、正しい返答を選ぶパート |
Part3 | 全39問 | 2~3人の会話を聞いて、3つの設問に答えるパート |
Part4 | 全30問 | 1人のアナウンスを聞いて、3つの設問に答えるパート |
Part5 | 全30問 | 短い英文の空欄を埋めるパート。文法知識が問われる。 |
Part6 | 全16問 | 長い英文記事の空欄を埋めるパート。文法や文脈の理解が問われる。 |
Part7 | 全54問 | 長文記事を読んで、正しい説明を選ぶパート |
TOEIC スコアの上がり方
それでは、TOEICのスコアがどのような要素で上がっていくのかを説明します。
これは私の過去記事から引用します。
TOEICのスコアが上がる要素は2つです。
・英語力を上げること。
・TOEIC試験に慣れること。英語力の基本は、
・英単語の暗記
・英文法の理解
・聴き取り能力の向上
・自分で英文を組み立てる能力の向上この4つです。
しかし、TOEIC L&R試験では、自分で英文を組み立てる能力はあまり必要ではないので、それ以外の3つが重要になります。
TOEIC試験の慣れは、すなわちTOEIC試験の傾向を知り、問題の無駄な部分をなるべく読まずに、効率よく最低限の労力で解答を導き出すことができる能力のことです。
これは、TOEIC形式の問題をたくさん解くことで養うことができます。
つまり、TOEICの基礎をゼロから固める勉強法とは、
●基礎的な英文法と英単語を覚えながら、リスニングの練習をして英語を聴き取る能力を養うこと
それと
●TOEIC公式問題集などのTOEIC形式の問題集をたくさん解いて、TOEIC試験慣れをすること
この2つになります。
・TOEIC試験の慣れは、スムーズに答えを導き出す速さを養うための、本番で最大限の力を発揮するための模擬試験。
こんなイメージです。
この2種類の勉強法を意識して継続していくことで、一からの基礎を固めていくことができます。
今のTOEICスコアを知ろう
まずは今現在TOEIC何点取れるのかを把握してみましょう。
今の実力を知ることで、今後の学習計画が立てやすくなります。
↓5分で現スコアが測定できる無料アプリです
LINEアカウントやGoogleアカウントで簡単に登録でき、即スコア診断できます
TOEICをゼロから始める勉強法
さて、では具体的にどのように勉強を進めていけばよいかを解説します。
英文法について
まず、英文法ですが、簡単な英文法書を一冊終わらせるといいです。
書店でなるべく初心者向けのものを探してきましょう。
ちなみに、私はマーフィーのケンブリッジ英文法(初級編) (Basic Grammar in Use)という有名な英文法書を使って文法を学びました。
これ一冊で基礎的な英文法は全て勉強することができ、さらに応用的な文法も身につきます。
TOEIC600点台までなら、この英文法書だけで完全にカバーできます。
また、TOEICで500点以上を取れるようになった場合、TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問という参考書もおすすめです。
TOEIC part5の解説が詳しくされていて、その問題をひたすら解いて練習することができます。

英単語について
全体で見ると、英単語はネイティブでさえ一部しか知らないほど、莫大な数がありますが、
TOEICに使われる英単語だけに注目すれば、基礎的なものが多いです。
TOEICの頻出単語をしっかり覚えることで、たいていの表現は可能です。
金のフレーズというTOEIC専用の単語帳がおすすめです。
非常に安価で、TOEIC攻略に必要な英単語をほぼ全てカバーできます。
英語のレベル毎に、段階的に掲載されているので、初心者でも順番通りに読み進めることができます。
この英単語帳に載っている英単語を一日に最低でも十個、自分で決めた数だけ毎日暗記しましょう。
リスニングについて
リスニングに関しては、やはり英語を聴くことで練習していくしかありません。
ただ、難しい英語を聴き取ろうと練習しても効率が悪いので、シンプルな初心者向けの英語で練習しましょう。
TOEIC公式問題集のパート1 パート2のアナウンスをシャドーイングすると難易度的に丁度よいです。
※シャドーイングとは、聴こえてきた英語をそのまま自分でも追いかけるように発音する練習法です。
総合的な英語力も上がるので効果が高いです。
公式問題集だけでは数が少ないので、他のTOEIC教材の音声も利用しましょう。
【スタディサプリ ENGLISH】というスマホアプリのシャドーイング練習機能を利用するのもおすすめです。
アプリならではの機能でシャドーイングが簡単に練習でき、用意されている問題数も豊富です。
その他にも英単語を暗記する機能や、パート毎の講義動画が充実しているので、
これらを使って勉強すると、よりこのアプリを有効活用できます。
無料登録で、一週間は全機能が使えます。
初心者のシャドーイング練習ツールとしては、非常に優秀なので
一度試してみては?
私が実際に使ったレビュー記事です。↓
細かい機能も隅々使ったので、参考にしてください。

※
ゼロからのリスニングについて、一つ注意です!
毎日リスニング練習を続けていても、
英語が少し聴き取れるようになるまで、大体3ヶ月はかかります。
最初のうちは全く聴き取れないです。
”いつか聴き取れるようになるさ。”
と気楽に構えて継続するのがコツです。
実感は無くても、聴き取り能力は確実に蓄積されていきます。
ゼロからTOEICを始めるならこういう順番で進めます! まずは計画の全体像の把握から
さて、ゼロからTOEICに挑戦するとなると、まず必要になるのがTOEICの基本的な情報です。

人によっては、当たり前と思われてしまうかもしれない、今更人に聞けない基本中の基本ですね
今後、どういう流れで行動していくことになるのか、まず知っておくと強力な武器になります。
ゼロからTOEIC、今後の全体の流れ
- TOEICの正体を知る
- 目標スコアを決める
- 模擬試験を受ける
- 勉強を始める
- TOEIC試験を受けに行く
こういう流れになります。
TOEIC本番一発で目標スコアを取れることは珍しいので、4~5を数回ループすることは覚悟しておいてくださいね。

一歩ずつ気長にやっていきましょう
まずは敵を知ることから TOEICの正体はこれだ!
まずは、TOEICとはどういう試験なのか、敵の正体を知りましょう。
そしてそのうえで、まず目標にするスコア(点数)を決めてしまうといいです。

『目標スコアについて』以外は、当たり前のことを書いていきますので、既に知っているなら、そこまでスキップしてね
TOEICとはこういう試験
TOEIC試験は、英語を…
●聴きとる能力を測る『リスニングセクション』全100問
●読み取る能力を測る『リーディングセクション』全100問
合計200問を2時間で解く試験です。

途中に休憩はないよ
試験結果は合格、不合格ではなく、
10点~990点のスコアで算出されます。
リーディングの満点も495点合わせて990点満点です。
TOEICスコアと言えば、この2つのセクション合計のスコアのことを言います。

あなたの目標スコアも、この合計スコアで決めましょう

リスニングは~点、リーディングは~点が目標!
といった、細かい目標設定は、あんまりしません。
どんな頻度で開催されるの?
TOEIC試験の開催頻度ですが、コロナ前と後で変わりました。
コロナ前は年に10回開催、今は毎月開催です。
申し込み時に、都合の良い時間帯を選びましょう。
試験日のおよそ2ヶ月前から申し込み可能です。
詳しい年間スケジュールは、TOEIC公式の開催日程を参照してください。

ちなみにコロナ前は、2月と8月以外の毎月開催でした。
受験料は?
受験料は
(2023年8月現在)7,810円(税込)
です。
近年、コロナのせいでどんどん値上がりしていきました。
それでも、英検よりは安いです。
申し込みから受験までの流れ
TOEIC試験を受験するには、どのような流れになるのでしょう。順番に説明します。
まずは、TOEIC公式 受験申込みページから必要事項を記入して申し込みます。
希望受験地は、都道府県で選びます。細かい受験会場の指定はできません。

「○○大学が近いから、そこで受けたい!」とかの希望は出せないんですよね~
試験日の2週間前になると、受験票が発送されます。

ここに、受験会場が記されています
受験票が届いたら、証明写真を2枚貼って、名前を書いて、あとは本番当日を待つのみ!
TOEIC本番当日の流れ
試験当日ですが、時間に余裕をもって出発しましょう。
というのも、試験会場が最寄り駅から離れている場合が多く、ギリギリになってしまうと、焦って試験に集中できなくなるおそれがあるからです。
例えば、午前の回の受付時間は 9:25 – 9:55なので、9:25分には会場に着いているように出発しましょう。

ちなみに、9:55以降には受付ができなくなって、受験自体できなくなるので注意!
受付を済ませたら、受験番号を確認して席に着きます。
あとはウンコとシッコを済ませて、試験開始を待つだけです。

グッドラック
試験はまず、リスニング 45分間、次にリーディング 75分間 の順番で進みます。
TOEIC本番の持ち物
TOEICの試験中に、机のうえに出しておいていいものは限られています。
- 鉛筆、シャーペン
- 消しゴム
- 腕時計
- 受験票
これだけです。
ちなみに、TOEIC問題用紙への直接の書き込みは禁止されています。
スコアの目安 おすすめ目標スコア
ゼロからTOEICを目指すわけですが、ひとまず目標のスコアを設定するべきです。
目標が無いと、試験本番までの具体的な勉強の方針が決まらないからです。

500点って難しそうですが、意外とスグに届くもんですよ。
ちなみに、各TOEICスコア別のレベル目安は以下の通りです。
初心者 | 10~395点 |
初級者 | 400~595点 |
中級者 | 600~795点 |
上級者 | 800点~ |
転職の際には、TOEIC600点以上を条件にしている企業が多いです。(リクナビNEXTで調べました)
さらに、750点以上あればかなり安定します。

その他、持っているスキルにもよりますけどね
なので、最低限600点はとっておきたいところ。
派遣社員の要求スコア別時給表
派遣社員として働く際の時給のほうが、数字がわかりやすいので、調べてみました。
900点 | 時給 2550 円 |
800点 | 時給 2389 円 |
750点 | 時給1850 円 |
700点 | 時給 1838 円 |
600点 | 時給 1877 円 |
500点 | 時給 1725 円 |
↑600点を最低ラインとしているお仕事が圧倒的に多かったので、700点との逆転現象が起きていました

注目すべきは800点ラインですね。一気に時給が跳ね上がります
TOEIC900点だと、月給の手取りが約50万円ですか…派遣なので賞与は無いにせよ、なかなかの数字ですね
こういう条件で働いた経験は、次のキャリアで必ず活かせますからね
POINTひとまずの目標は500点でいいです。そこから600点、700点を目標に、お給料を上げていきましょう!
TOEIC 初心者のための勉強法
TOEIC初心者のための勉強法を、具体的にまとめました。
英語の基礎や、スコアアップを助けるオススメツールも紹介しています。
参考にしてください。

最初から一人で大丈夫! ゼロから独学で始めたいなら この教材
金のフレーズ
おすすめ度 | ★★★★★ |
---|---|
お手軽度 | ★★★★★ |
対象者 | 初心者~上級者 |
お値段 | ¥979 |
TOEICに必要な、重要な単語を覚えたいならおすすめの一冊。
お値段もとてもお手頃です。

サイズも小さいので持ち運びにも便利。
TOEIC600点レベルの単語→700点レベルの単語→800点レベル→900点レベル
のように重要度順、テストで表れる頻度の高い順に単語が掲載されているので、とても使いやすいです。
単語は、必ず例文と一緒に掲載されていますし、音声も公式サイトから無料でダウンロードできるので、発音も覚えることができます。
TOEICの単語に関しては、この一冊があれば十分です。

文法問題 でる1000問
おすすめ度 | ★★★★★ |
---|---|
お手軽度 | ★★★☆☆ |
対象者 | 初心者~上級者 |
お値段 | ¥2530 |
TOEICパート5が苦手ならおすすめの一冊。
パート5の問題が、レベル別、問題の系統別に1000問収録されています。
”このパターンの問題はこの部分に注目すると数秒で解けます”
のように、問題の系統別に細かく攻略法が解説されているので
初心者にも非常にわかりやすい作りになっています。

それに加えて、練習問題がレベル別に1000問ですからね。
値段に対してのパフォーマンスは良です。
600点を目指す場合、パート5のいわゆる
”一目見ただけで解答できる簡単な問題”
をほぼ全問正解する必要があるので、この本で練習すると、スコアが底上げされて安定します。
そういったパターンの問題は、本番で毎回必ず出題されますからね。

ケンブリッジ英文法 Basic grammar in use
おすすめ度 | ★★★★★ |
---|---|
お手軽度 | ★★★☆☆ |
対象者 | 初心者~中級者 |
お値段 | ¥3478 |
世界的に有名な英文法書で、難しい単語を使わない例文や、例題だけで解説してくれるので、まだボキャブラリーが不十分な段階でも、英文法をしっかり勉強できるように作られています。
これを一冊終わらせると、TOEIC700点に届くくらいの英文法の知識が手に入ります。
それに加えて、
おすすめです。
初級編→中級編→上級編
という三部作のうちのこれは初級編ですね。
ちょうど、初心者~TOEIC700点レベルまでの文法にあたります。
英文法の全てを網羅したような内容で、英語を身に着けようとする外国人のために作られた文法書です。
”イラストと、わかりやす例文で英文法を理解してもらう”
というコンセプトで作られているので、日本語に訳した理屈での文法ではなく、英語のニュアンスそのままで、直感的に文法を理解できます。
英文法に関しては、この一冊が本当に最強です。

TOEIC 公式問題集
おすすめ度 | ★★★★☆ |
---|---|
お手軽度 | ★★★☆☆ |
対象者 | 初心者~上級者 |
お値段 | ¥3300 |
TOEICを勉強しているなら、必ず一冊は持っていたい必須教材です。
本番と同じ品質の模擬試験が2回分収録されています。
公式なので、本番に近い状態での模擬試験が自宅でできるのが最大の魅力です。
問題のページ数、文字の大きさ、どれを取っても本番と同じです。

他の教材と比べてみるとわかりやすいですが
ここまで本番と同じクオリティの問題集って無いんです。
でも、解説は不足気味なので、初心者がこの本だけでTOEICの攻略をするとなると難易度は高いです。
TOEIC試験への慣れを鍛えるのであれば、この教材を数冊購入して 何周もするといいです。
でも、やっぱりちょっと難しめですね。
初心者のうちからこれで勉強をしないほうがいいです。
TOEICをゼロから始める勉強法 まとめ
以上がTOEICをゼロから基礎を固めていく勉強法です。
この勉強の基礎を意識してコツコツ進めていけば、1~3ヶ月程度で成長を実感できるようになります。
毎日英語に触れることを欠かさなければ、必ず高スコア達成ができます。

あなたの目標スコア達成をお祈りしています。
このブログでは、このようにTOEICに役立つ情報を発信していきます。
よろしければ、また見に来てください。
今回は以上です。お疲れさまでした!
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Twitterでしか呟いていないマル秘攻略情報もあるので、ぜひ一度覗いてみてくださいね。

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
aki(漢)