TOEICリスニング、難しくて全く聞き取れないですよね
早口のところなんて特に、何を言っているのかわかりません。
- TOEICリスニングが聞き取れなくて自信がなくなってきた
- リスニングを聞き取るコツってあるの?
- 続けていたら、本当に聞き取れるようになるの?
こんなふうにお悩みの方に特に読んで欲しい記事です。

私は、今でこそリスニング495点ですが
英語を始めた30歳当時は、全く聴き取れなくて140点。絶望してました…どうもaki(漢)と申します。
そもそも私達は日本人なんですから、本来は英語なんて聞き取れるわけがないんです。

アメリカ人だって、日本語聞き取れないんだから”おあいこ”ですね。やーいやーい
話をTOEICに戻しますね。
- 英語が聞き取れなくて、無くしかけている自信の取り戻し方
- 英語が聞き取れない理由
- TOEIC各Partを聞き取るコツ
これらを中心にゆっくり解説していきます。
今リスニングが聞き取れないからって、焦る必要なんてありません。
今のまま、無理せずマイペースに進めていきゃいいんです。
いつか、必ず聞き取れるようになります。保証します。
聞き取るコツをスグに知りたい方は、『TOEICリスニングを聞き取るコツ』の項目までスキップしてください ▼
TOEICリスニングは難しい|全然聞き取れないのは当然
日本人が英語を聞き取れないのは当然です。
- 文法もなにからなにまで違う
- 発音も日本語に無いものがいっぱいある
- さらに、日本の学校教育の英語の授業では不十分
理由を数えだしたらキリがありません。
特に英文法ですね。
動詞にingをくっつけると、動名詞?現在進行形? どっちなんですか!?
とか
主語が長ったらしい!いったいどこからどこまでがこの文の主語?っていうくらい長かったりします。
訛りまで違う|イギリス訛りは難しくて特に聞き取れない
イギリス訛り、聞き取れないですよね。
アメリカ英語と全然違います。
リスニングで喋られると、急に別の言語に聞こえてしまうくらい。

日本語にも訛りはありますけど、英語ほど酷くはないですよね
TOEICリスニングのコツ|全部を聞き取らなくていい
実はTOEICリスニングのスコアを上げたいだけなら、英語を真剣に聞き取る必要はありません。
TOEICのリスニングセクションは、アナウンスを全部聞き取る必要なく正解できるように作られているからです。
例えばリスニング Part2
Part2で使える有名なテクニックとして
『アナウンスの冒頭だけ聞き取ればいい』
というのがあります。
例:
Where is my jacket?
→”場所”を応えている選択肢が正解
Who should I ask how to use the computer?
→”誰”を応えている選択肢が正解
このようにTOEICPart2には、冒頭だけを聞き取れれば正解できる問題が4割くらいあります。

残りの6割は、ちょっとひねくれた問題
TOEICリスニングでは、『大事な部分を聞き逃さない力』を試されている
TOEICリスニングはPart1も、Part3&4も
全部聞き取らなくても正解できるように作られています。
要は、その”大事なヒント部分”を聞き逃さないための力を試しているわけです。

もしも全部聞き取れたら、超上級者です
このあたりをもっと詳しく知りたい方は、
TOEICのリスニング対策や効率の良い勉強法をまとめましたので、
参考にしてください。
TOEICリスニングが聞き取れない原因3つ+α
TOEICのアナウンスが聞き取れない、難しい原因をもう少し深堀りしていきます。
『難しい、聞き取れない』を解決したい人だけ読んでください。
原因1: 単語とその発音を知らない
単語を知らなければ英語は理解できません

これは当然ですね。
そして『聴いて解く』のがリスニングですから、『その単語の発音』も知らないと解けないです
例えば
こんな簡単な文ですら、それぞれの単語の意味を知らなければ、ただの暗号か、意味がわからない文字列になっちゃいます
しかも単語の意味を知っていても、その発音も一緒に覚えていなければ聴き取れませんね
特に、カタカナ英語に慣れている日本人の耳には、単語と音が一致しないことが多いです

例えば今度、グーグルで『テーマ 英語』って調べて発音を聴いてみてください。あまりの違いに驚きますよ
原因2: 英文法の理解が不足している
単語とその発音を知っていても、聴き取れない部分が存在します
でもそれは、英文法を理解していると聴き取れるんです

どういうことでしょう?
たとえば
実際にはハッキリ発音していないので聴き取れない、小さい音ですね

ネイティブのセリフを聴いても、ちゃんと発音してないんですよこれらの音
これらの聴き取れない小さい音は、自分の脳内で補完することで聴き取れるようになります

↑これだけだと、まだちょっと意味が分かりづらいですね
例えば、
という質問に対して、あえてカタカナで
”アイファイン”
と発音して返したとしましょう
その場合、聴き取った側には
と聴き取れます

返した側はアイファインとしか言っていないにもかかわらずです。IのあとにMの音なんて入れていないのにです
それはつまり、
という文では動詞が抜けていますから、英文法のルールに反します
なので
として、初めて文法的に正しく、応答として成立します
このように、聴き取る側が文法を正しく理解していれば、実際には聴こえていないMを脳内で補完できるんです

これは文法を理解することでも、聴き取れるようになるというわかりやすい例えでした
基本的な英文法ってどんなの?
リスニングを聴き取るために大事なのことのひとつが、『基本的な英文法』であることをお伝えしました
基本的な英文法とは、過去形などの”時制”や、あとは”品詞”の理解のことです

とくに、形容詞と副詞の働きを理解していると、かなり英語の理解が進みます
品詞については、『各品詞の大事な特徴』を過去記事にまとめました。よかったら参考にしてみてください
基本的な英文法を勉強すると
リスニングスコアを上げるための、土台となる能力を鍛えることができます
場数を踏んで、慣れることでも聴き取れる
更にもう一つ、英語を聴き取るための条件があります

さっきの例をそのまま使うね
それは、聴いた側が
に対しては殆どの場合『
のどれかを返してくるはず。』という思い込みがあるということです

日本語で考えるとわかりやすいかもしれません
朝に誰かと出会った時は「おはようございます。今日はいい天気ですね」というのが一般的な挨拶のうちの一つですよね
例えば、これを崩して「おあざまーす。きょいーてぇきでぇふねぇ」
と言っても伝わりますよね?

もうおわかりですね?
つまりリスニングが聴き取れないのは、英文法の知識が足りていないのに加え、様々なフレーズも聴き慣れていないからなんです
一言で言うと、”場数が足りない”ということになります
原因3:音と意味が一致していない
ここまでで細かく2つ、英語が聴き取れない理由を書きましたが、結局はこの”音と意味が一致していない”に集約できます

どちらも知っておいて欲しい大事なことでした
さて
TOEICのリスニングでスコアを取るためには、アナウンスを聴いて即座に解答しないといけません

つまり、英語を聴いたら即、その意味を理解できないといけなんです
例えば
という音を聴いたら、”私は一本のペンを所持している”という意味が即座に頭の中に思い浮かばないといけないということですね
その都度、英語を日本語に訳していてはTOEICリスニングのスコアは上がらないということです

それが難しいんですけどね。。。
とはいえ、いきなり一つのセンテンス(文頭からピリオドまでの文)全てを理解するのは難しいでしょう
なので、TOEICアナウンスの一部だけとか、単語一つだけでも、音と意味が一致するように、1つずつ丁寧に繰り返し聴いて、音と意味を一致させていく必要があります
おまけ:TOEIC試験会場の条件に左右される
聞き取れない原因の番外編です。
TOEICの試験会場の音響設備によって、聞き取りやすさは大きく変わります。

これには腹立ってる人も多いのでは?
1000人とか収容できる大きな会場では、音が反響してアナウンスが聞き取れません。
東京だと『ベルサール○○』って試験会場名が受験票に書いてあった時点で

あ、終わった
ってなりますね。そのくらい音響設備がひどいです。
会場が広くて天井も高いので、音が反響するんですよね。
日本語ですら聞き取れません。
当たりの試験会場は大学
受験会場が大学だった場合はラッキーです。
1つの教室に40~100人程度しか収容できないので、音が反響しにくいからです。
実際に、私が初めてリスニング満点を取った時の会場は大学でした。
TOEICリスニングを聞き取るコツ
この項では、TOEICアナウンスを聞き取るためのコツを解説します。
さきほど『全部聞き取らなくても正解できる』とは言いましたが、それでも大事なヒント部分の聞き取りが必要なのは事実です。
しっかり聞き取らないと正解できない設問も一部ありますし。

特にPart3&4に多いです
最低限の聞き取りのコツを掴んで、賢くTOEIC攻略していきましょう。
Part1を聞き取るコツ
Part1で聞き取るべきは、
主語、動詞、目的語
この3つが全て写真と合致している選択肢が正解です。
Part1は非常にシンプルな文で構成されています。
例えば、
She’s holding a book in her hands.
こんな感じの文ですね。
主語は she
動詞は is holding
目的語は a book
in her hands は副詞句です
Part1 具体的な解き方
まず写真中で、主語になりそうなモノを見ます。
- 人
- 物
- 背景
この3つに注目すれば十分です。
そしてアナウンスを聞きます。
主語の次に注目するべきは、動詞と目的語のカタマリです。
先程の例文でいうと、『is holding a book』ですね。
『本を手に持っている』という意味です。
写真を見て、本を手に持っている女性が写っていたら
が正解となるわけです。
副詞句の部分にも注目しないといけない設問もありますが、殆どの場合は
主語、動詞、目的語の3つに注目して聞き取れば解けます
Part2を聞き取るコツ
Part2を聞き取るコツは、先程も例に出した通り『冒頭を絶対に聞き取る』です
例:
- Where ~?
- When ~?
- Isn’t it ~?
- Would you ~?
この冒頭で、どんな質問なのかを絞ることができます。
例:
Where is my jacket?
→”場所”を応えている選択肢が正解
Who should I ask how to use the computer?
→”誰”を応えている選択肢が正解
Do you や Would you ~?
で始まる質問は、yes, no で答えている選択肢が正解です。
それ以外の問題の解き方
冒頭だけで判断できる設問は、Part2全体の4割程度です。
それ以外はしっかりアナウンスを聞き取って、正解を特定する必要があります。

わたしはこれらを『いじわる問題』『ひねくれ問題』と呼んでいます。
これにはコツなどはなく、リスニング力を鍛えるしかありません。
元も子もないこと言ってますが、受け入れるしかないんです。
が!
聞き取りが難しいいじわる問題でも、解けてしまうパターンもあります。
それは、選択肢が
- 『私は知らないよ。~に聞いて』
- 『まだ決めてないよ。』
といった、答えられないよ系が含まれていた場合です。
選択肢にこの答えられないよ系が含まれていたら、ほぼそれが正解です。

どんな質問をされても『知らん!』って答えれば、会話として成立しますからね。。。
テクニックを続けていると
ここで紹介したテクニックだけでも、Part2の半分くらいは正解できます。
しかもこのテクニックを使って練習をしているうちに、徐々にその他のいじわる問題も聞き取れるようになっていきます。
なぜならアナウンスを聞いただけでは、テクニックで解ける問題か、いじわる問題かはわからないからです。
つまり全ての問題を、真剣に聞き取る必要があるんです。
リスニングを真剣に聞き取ろうと集中していれば、必ずリスニング力は上がります。
このように、TOEICは初心者でも徐々にスコアが上がるような仕組みで問題を作成しています。

一歩一歩階段を上がっていく手助けをしてくれるイメージ
Part2の詳しい解き方 コツについては別記事にまとめてありますので、そちらを参考にしてください。
Part3&4を聞き取るコツ
Part3と4を聞き取るためには、
- ”聴く”に集中すること
- 先読みをして、集中するべきポイントを把握しておくこと
- 2つ目の設問を捨てること
初心者の方は、特にこの3つを意識するといいです。
聴くに集中するとは?
Part3&4ではアナウンス中に設問文を呼んでいては、絶対に正解できません。
正解のヒントはアナウンスの中にあるので、聴くことに集中しないといけないんです。
聴くことに集中しながら、選択肢を目で追う感じです。
先読みについて
Part3&4で使えるテクニックに『問題の先読み』というものがあります。
アナウンスが始まる前に、予め何を聞かれているのかを頭に入れておくテクニックです。
が、
これを69問分もやっていると、それだけで頭が疲れてしまってリーディングセクションまでもちません。
2つ目を捨てるって?
69問の先読みをして、アナウンスも集中して聞いて…
全部をやろうとするのは無謀です。
なので、あえて3つの設問のうち2つ目の先読みを捨ててしまいましょう。

初心者の方は、2つ目と3つ目も捨ててもOK
Part3&4で大事なのは、設問1つ目です。
設問の1つ目で聞かれる内容としては、、、
Part3なら
- 彼らはどこで会話しているでしょう?
- 彼らは何について話しているでしょう?
Part4なら
- これは誰に向けたメッセージでしょう?
- 話し手の職業は何でしょう?
おわかりでしょうか?
アナウンスのテーマ、主題となる部分が聞かれていることがほとんどです。
アナウンスのテーマが把握できてさえいれば、残りがほとんど聞き取れなくても、全体をなんとなく想像することができます。
つまり設問2と3を、あとから解くことも比較的かんたんになるんです。
Part3&4に関しては、おすすめしたいテクニックやポイントが多いので別の記事にまとめました。参考にしてください。

結論】聞き取る部分を絞ることで、聞き取れないを解決できる
TOEICリスニングでは、各Partの特徴をしっかり把握して聞き取る部分を絞ることで効率よくスコアを取ることができます。
今聞き取れなくても全く問題ありません。
聞き取る部分を絞って、徐々に解ける問題を増やしていけば
聞き取れる部分も徐々に増えていきます。
リスニングスコアアップのために、是非↓これら記事も読んでください。
各Partについて、より深く理解できるように解説しています。
あなたのスコアアップをお祈りしています。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
Q&A リスニングが聞き取れないとお困りの方へ
ここからはおまけです。
リスニングに関するQ&Aを書いていきます。
Q:TOEIC本番になると聞き取れないんだけど?
公式問題集などでの模擬試験だと聞き取れるけど、本番になると聞き取れない。
これは先程触れましたが、会場の音響環境が違うからです。
会場によっては、音が反響して聞き取りづらいです。
あとは、当日の緊張もあります。
対応策
あえて音量を小さくしたり、スピーカーから離れた位置でリスニングの練習をして慣れましょう。
Q:リスニングが全然聞き取れない。どうしよう?
英語を聞き取るには、どんなに頑張っても3ヶ月はかかります。
3ヶ月毎日練習して、やっと少しだけ聞き取れるようになっていきます。
英語に触れればそれだけ必ず身についています。
実感が湧く3ヶ月まで継続ができれば、後はモチベーションも上がってきます。
好きな映画で英語を継続する
英語を娯楽として捉えると、毎日の継続がかんたんになります。
私は海外ドラマや、日本の逆輸入アニメを英語字幕で観て毎日練習していました。

聞き取り能力アップ効果も高いです
映画を使って英語学習する方法について解説しました。
こちらも参考にしてください。継続が楽になります。