数年前、旧形式TOEICだった頃は 300ほどだったスコアが、最近の新形式TOEICでは安定して900を超えるようになった。(2018年現在)
というわけでここらで新形式TOEICの勉強法をまとめて記しておこうと思う。
頭が硬くなりきった30歳社会人という年齢でゼロから英語を始めても、
TOEICを新旧合わせて15回以上受験していく中で
なんとか人に言えるくらいの英語力を身につけられた。
その間、高い壁に遭遇することは幾度となくあったので、それを打開するテクニックや勉強法をシェアしたいと思う。
あなたの目標スコア達成の手助け
今回は、そのための全ての勉強法の紹介。
新形式TOEICに苦手意識を持っていて、なかなかスコアが思うように伸びないとお悩みの方には特に参考にしていただきたい内容です。
何度も何度も失敗しているうちに、新形式TOEICにどう取り組めばスコアが伸びるのかがわかったので、
あなたのTOEIC目標スコア達成に少しでも力になれたら幸いである。
目次
新形式受験の際 注意すること
新形式TOEICを初めて受験する人のために、注意するべき点を軽くまとめる。
もう受験したことがあるという方は次へ読み飛ばして欲しい。
基本的には旧形式とあまり変わっていない。
注意すべき点は2つ。
注意すべき点1 問題数の振り分けの変化
一番の変更点はこれ。全200問なのは同じだが、パート毎の問題数が若干変更された。
詳しくは、
リスニングならパート3の問題数が9問増え、その分パート1、2は減った。パート4は変わらず。
リーディングならパート7が増え、パート5が10問減った。
これは、時間管理を考え直すことで対策できる。
注意すべき点2 旧形式には無かった問題形式の出題
旧形式には無かったタイプの問題が数問必ず出題されるようになった。
詳しくは、
発言の意図を問う問題はやや難しめだが、表を参照して解くグラフィック問題はむしろ簡単。●パート6で文章全体の流れを理解していないと解けない穴埋め問題が必ず出題されるようになった。
これにより問題へのアプローチの仕方は変わったが難易度としては変化は無い。
パート6は文頭から文末まで全て読み進めて解くことで新形式に対応することができる。●パート7ではトリプルパッセージ問題が必ず3題出題されるようになった。
旧形式では文書2つを見比べて解くダブルパッセージがラスト4題を占めていたが、
新形式ではラスト5題に、ダブルパッセージ2題、トリプルパッセージ3題が出題される。これについては読む文章量が増えて、解答のヒントになる部分が探しにくくなったので難化した点といえる。
総合的なリーディング対策としては、パート5に時間をかけず、パート6、7に75分のほとんどを費やす。
また、英文を読む速度を上げる練習をすることで正解率を上げることができる。
各パート別の詳しいポイントはそれぞれ攻略記事を書いたのでそちらを参考にしていただきたい。
つまり、まとめると
新形式は旧形式よりも面倒くさくなったという印象。
テクニックでスコアが取れる部分と、英語力でスコアが取れる部分の比重がやや変わった。
若干英語力を問う問題に比重が傾いたと言える。
リスニングではアナウンスが主に何に関する会話をしているのかをすばやく察知する力を伸ばすことでスコアを伸ばす。
リーディングでは文頭から文末まで全てを読み通し、文章全体の内容を掴む力を伸ばすことでスコアは上がり易くなる。
TOEICとは? 今一度確認してみよう
この項目はTOEICそのものの解説なので、「旧形式を受験していてもう知ってるよ。」という方は次へ読み飛ばしていただいてかまわない。
TOEICとは主にアジア圏、世界中で受験されている英語力を計るテストで、2月と8月を除いた毎月年間10回が開催される。
Educational Testing Service(ETS)という国際非営利団体が問題を作成し、IIBCという団体が実施しているテストである。
リスニング(聴き取り)100問、リーディング(読み取り)100問
計200問を2時間で解ききらなければいけないというなかなかハードに聞こえるテストだ。
合格不合格という概念はなく、正当率に応じて10点~990点のスコアが算出される。
(平均点は毎回560点くらい)
このテスト、今までに200回以上開催されているにも拘わらず、毎回ほぼ同じクオリティ、難易度を保っている。
出題傾向にムラが無いというか、予想外な問題がほとんど無い。
各回に大きな難易度の違いは無く、しかも一定の出題傾向に沿った問題しか出題されない。
”TOEIC慣れし易い”と言えば伝わるだろうか
つまり、攻略法、勉強法が非常にハッキリしているテストなのだ。
そのため現在、数え切れないほどのTOEIC攻略本、解説本などが出版されている。
しかし残念なことに、帰国子女でもない限り、私達日本人にとって英語の習得はとても難しく、次から次へとぶち当たる壁を前に途中で諦めてしまう、もしくは始める前から諦めているという人が多いのが現状だ。
特に社会人からTOEICを目指すとなると、勉強に充てられる時間にも限りがあるうえ
日本語と英語のあまりの性質の違いに頭が追いついていかなくなる。
当サイトでは私独自の観点から感じたTOEICの性質をもとに解説を行っていく。
社会人、スコア300点台から這いつくばってきた私の経験は、きっとあなたが直面するであろう壁を乗り越える手助けができると信じている。
新形式TOEICの難易度別の出題数の分布
さて今回、新形式TOEICがどういうものなのか改めて知るために、
手元にある新形式TOEIC公式問題集の中からテストを一つ選んで、全200問を分析、難易度評価してみた。
結果、なかなか面白い数字がわかったので、本題に入る前に簡単に紹介させて欲しい。
今回使ったのは、公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1のTEST1。
難易度の難しい順に★5~1で評価してみた。
↓の表が各難易度の出題数。
★5 ★4 ★3 ★2 ★1 合計 L 10 22 26 21 21 100問 R 9 19 26 26 20 100問 LR合計 19 41 52 47 41 200問
また、下の表は各問題別に私のコメントを添えた詳細バージョンの抜粋。
Part4から一部抜粋
No 難易度 コメント 71 ★2 至るところにヒントがあるが、冒頭の home furnishings で判別できれば完璧 72 ★2 男性が address と2回言っていることから予想正解できる 73 ★3 tomorrow に言及しているセリフを注意して聴いていれば正解できる 74 ★1 森問題 全体にヒントがあるうえ、pharmacy と2回言っている 75 ★4 ran out が聴き取れないと正解できない 76 ★1 front desk が聴き取れれば予想正解できる 77 ★2 annual garden tour とハッキリ言っているので予想正解できる 78 ★3 web site に言及しているセリフを注意して聴いていれば正解できる 79 ★2 repair the fountain が聴き取れれば予想正解できる 80 ★2 restaurant が聴き取れれば予想正解できる 81 ★4 what problem ~?なので、I’m a bit concerned の後のセリフに集中していないと正解できない 82 ★5 アナウンスの最後のほうで事情を説明している部分が理解できないと正解は難しい 83 ★1 森問題 アナウンス全体で Ms.McLane と言っていることから誰かの紹介であることは明らか 84 ★4 economist, economic が聴き取れれば予想正解できる 85 ★5 given expert advice を聴き逃すと正解できない難問
※200問を完全に掲載した表はこちらを見てください→TOEIC公式問題集1の難易度評価表
例えば、TOEIC700点を目指す場合、目安として低~中難度(★1~3と★4のごく一部)の問題だけに集中すればよいということがわかった。
高難度の問題はテキトーにマークして、4分の1の正解率に賭けるだけでいいのだ。
これを踏まえて本題を読み進めていってほしい。
新形式TOEIC勉強法の流れ(本題)
初心者 TOEIC 500点 600点を目指す方
まずは一度受験申し込みをしてみることが大事。
新形式TOEICの空気を味わってみよう。
申し込みをしてから受験までは大体2ヶ月ほど。その間に準備すればよい。
準備としてまずはTOEIC公式問題集を解いてみることをおすすめする。
なにしろIIBCが出版している公式問題集なので、本番のテストと全く同質の問題を解くことができる。
練習問題と2回分の模擬試験が収録されているので、模擬試験を2時間キッチリ時間を計って解き、まずは現在のあなたがどの程度のスコアを取得できるのかを知ろう。
このTOEIC公式問題集こそが初心者にとっての全ての始まりであり、上級者が最終的に行き着くバイブルでもある。
TOEICで高スコアを叩き出すカギは全てこの公式問題集の中に隠されている。
初心者にとっては全てのTOEIC問題が難しいものに見えるかもしれないが、
実は初心者でも解けるように難易度設定されている問題は各所にある。
TOEICではパターン化されたお馴染みの問題が毎回必ず出題される。
そのような問題を確実にとっていくのがスコアの底上げには必須だ。
そのための英文法の基礎力強化であり、TOEICに慣れるということなのである。
同じく、上級者でないと解けないよう難易度設定された問題も当然ある。しかし、逆に言えばそのような難問は無いものとしてテキトーにマークをつけてさっさと次の問題に進んでしまえばいい。
上級者しか解けない問題にわざわざ初心者が時間を使う必要など無いのだ。
時間制限が厳しいと言われるTOEICだが、このテクニックを使えば時間はたっぷり使える。
難しく聞こえるかもしれないが、『迷ったら考えずに次!』を徹底すればよいだけだ。
初心者のうちは特に、このような潔さが重要になる。
初心者のための攻略法詳細はこちらを参照してほしい↓
新形式 TOEIC500点の勉強法 目安
TOEIC受験者が一番最初に目指すスコア。
TOEICで使える非常に有効なテクニックを身に付けるだけでも、割とあっさりこのスコアに届く。
このスコアに関しては新形式でも難易度は変わらない。
↓のおすすめ教材で紹介する『直前の技術』でそれらのテクニックを知っておこう。
もしくは基本の英文法が理解できているだけでも500スコアは難しくない。
リスニングでは、英語での質問に対する受け答えの基本、リーディングでは品詞の理解ができているかが特に重要になる。
最低限の英文法とはいっても、中学、高校で使用していた教科書の内容とTOEICで問われる文法内容は若干違う。
TOEIC用に書かれた文法解説書、もしくは英語を話すことを前提に書かれた英文法参考書が良い。
当サイトで度々書いているが、英文法には所詮『限り』がある。なので英語学習者が一番最初に完璧まで到達できる分野だ。
逆に英単語はネイティブでも全て知っているという人はほとんどいない。
リスニングやスピーキングは完璧になるまでに長ければ数十年という時間がかかる。
早い段階で英文法を全て覚えるのは、それらに比べて非常にハードルが低いのだ。
個人的には、世界的に評価されているおすすめ参考書が良い。詳細は過去の記事で紹介しているのでそちらを参考にして欲しい。
この参考書を一冊終えるだけで、英文法の基礎をガチガチに固めることができる。
TOEIC500を目指す人にも600を目指す人にもどちらにもおすすめだ。
『TOEICと関係ない本を読みたくない』と思うかもしれないが、
これから更に上のスコアを目指す人にとって英語の基礎を再確認し、しっかり下地を固めておくことはとても強力な武器になる。
基礎がグラグラのまま先に進んでしまうと、必ずどこかのタイミングで崩れてしまう。
それでも「TOEIC500点まで一番の近道をしたい。」
という方はアルクの通信講座がおすすめだ。
新形式TOEICに完全対応している教材で、私も実際に手にとって使ってみたがかなり良くできている。
この通信講座があれば他の教材は一切要らない。
新形式 TOEIC600点の勉強法 目安
TOEIC受験者が最初に遭遇する壁がこのスコア600である。
英語の最低限の文法が理解できている、TOEICそのものに慣れてしまう、この2つの条件を満たせばスコア600点を超えるのは簡単だ。
TOEICの慣れについては↓のおすすめ教材で紹介する『直前の技術』がとても役に立つ。
読んだことがない人にとっては、100スコア簡単に上がるほどの効果がある。
TOEIC公式問題集を解いて自分がわからなかった、間違えてしまった問題を、解説を読んで徹底的に理解する。知らなかった新出単語も全て覚える。
TOEICはその出題傾向に慣れることが最も重要なので、何度も受験する、別の公式問題集を解く、などを繰り返して問題に慣れていく。
解説を読んでもイマイチ理解できない、文法がわからないという場合もあるだろう。
その時は基礎的な英文法を一通り理解するために英文法書を一冊読んでみると良い。
自分にあった英文法書を選ぼう。(当サイトでも主要文法は解説しています。)
上にも書いたが、世界的に評価されているおすすめ参考書は過去の記事で紹介しているのでそちらを参考にして欲しい。
新形式 TOEIC700点の勉強法 目安
英語のレベルで言うと初級者から中級者に上がるための登竜門。
更に1つ上の英文法力、リスニング力を身に付けるのがこのスコアの突破条件である。
L350:R350を狙うよりも、L400:R300を狙ったほうが簡単。
リスニングのほうがリーディングより慣れるのが早いからだ。
リスニング
目安としては リスニング100問中、77問以上正当できれば400スコアは出る。
リスニングのPart1,Part2は比較的点数が取り易く、31問中5~6問ミスしても125点前後はここだけで稼げる。
残りの275点だが、後述するPart3,Part4でのテクニックを駆使すれば残りの69問中の52問正当するのは比較的簡単だ。ここだけで17~18問ミスできる余裕がある。
これでリスニング400のボーダーはクリアできる。
TOEIC公式問題集を何度も解いて、テクニックに慣れておこう。
覚えておいて欲しいのは、リスニングセクションで最も大事なことは『聴く』に集中すること。
問題文を『読む』ことは最優先ではない。
新形式TOEICではその傾向がより顕著だ。
リーディング
リーディングに関してはPart5,Part6を時間をかけずにさっさと解き終えて、
Part7をじっくり時間をかけて解くことを心がけよう。
700スコアを目指すレベルになると、品詞の完全な理解はもちろん、頻出慣用表現の理解、6000単語程度(高校の教科書+αくらい)の語彙力があるのが目安だ。
中級者レベルの英文法書と、TOEIC用に作られた英単語参考書がそれぞれ一冊ずつあれば充分。
※公式問題集を6冊以上所持していれば、英単語参考書は不要。(理由、詳細は別記事にて解説予定)
つまり700点オーバーを目指す場合、
・公式問題集で更にTOEICに慣れつつ
・中級レベルの英文法で表現の幅を広げ
・平行して語彙力を増やしていく
この3つを意識しながらスコアアップを目指そう。
新形式 TOEIC800点の勉強法 目安
スコア700点を超えたらいよいよ目指すはこのスコア、800点である。
レベルは上級。このスコアを最終目標にしている人が最も多い。
このスコアを取得するのに最低限求められるのは、
・Part1,2 をほぼ全問正解。(31問中29問以上)
・Part3,4 で『問題の先読み→アナウンスを聴く』を安定させる。
・Part5,6 で正答率6割以上(46問中28問以上)
・Part7 でタイムアップまでに185番までは解く(塗り絵15問以内)
これらの最低条件を満たせば
L 420~450:R 370~410
でギリギリ800を狙えるラインまで攻められる。
運良く得意な分野ばかり出題されたり、塗り絵でテキトーにマークした問題が当たっていれば
850点くらいまでは期待できる。
リスニング
さて、そのための勉強法だが
リスニングに関しては、アナウンスで何を言っているか、8割以上理解できるレベルが必要になる。
これは問題文に目を通しながらではなく、アナウンスを聴くことだけに集中した場合の話だ。
Part1,2 はともかく、Part3,4 はアナウンスを聴きながら問題文にも気を配らなければならない。実際の試験中、問題文も意識しながらだとアナウンスで喋っている内容の7割を理解できれば上出来だろう。
そのためには、
・TOEIC問題集でひたすらにリスニング問題を解く、答え合わせをする。
・毎日30分程度、好きな映画、海外ドラマ アニメでシャドーイング練習をする。
この2つのどちらか、できれば両方を2ヶ月~数ヶ月続ければ、次回のTOEIC受験の際には驚くほどリスニングスコアが伸びている。耳が英語での会話に慣れることができるのだ。
私の知る限り、リスニング力を高める最も有効な勉強法だ。
シャドーイング練習法の詳細は過去記事でまとめてあるのでそちらを参考にして欲しい。
リスニングで高スコアを叩き出すうえで大事なのは『聴く』に集中すること。
問題文を『読む』のは二の次と考えよう。
リーディング
リーディングに関してだが、
当然このレベルになると、最低でも7割以上正当する高い能力が求められる。
そのためには
全ての時制と品詞の完璧な理解、TOEICお馴染みの頻出問題の確実かつ迅速な正当、慣用表現の暗記、TOEIC頻出単語のほぼ完璧な暗記。
これらに加えて英語の文章を素早く読む力が必要になる。
これは単純に英文を読む早さと、Part7で問題で問われている部分を文章中から瞬時に見つけ出す読解力のことを指す。
具体的な勉強法としては
・TOEICの問題集を何度も解いて、間違えた問題を徹底的に理解する
・TOEIC頻出単語集などを利用して語彙力を高める
・時間を計りながら英語の記事を素早く読む練習をする
これらの練習を習慣的に行うことでリーディングのスコアはグッと上がる。
なによりも、英文を読むスピードを上げることは優先して練習しよう。
リーディングだけでなく、リスニングのスコアアップにも超効果的だからだ。
というのも英文を読むスピードを上げることにより、リスニングPart3,4 での先読みのスピードも上げることができ、問題のアナウンスに集中できる余裕が生まれるのだ。
そのためのおすすめ教材は基本的には公式問題集が一番なのだが、
その他にも役立った教材があるので、↓の記事で勉強法と教材を詳細に紹介しています。
新形式 TOEIC900点の勉強法 目安
TOEICにおける最高レベル。
あえて目指すというよりは、普段から英語を使っている人が久しぶりにTOEICを受けたらいつの間にか到達しているスコア。TOEIC受験者のわずか上位3%だけがこのスコアを叩き出せる。
それでも800点台では満足できず、900点を目指す人はかなり根性のある人に違いない。
このスコアでは確実に自分の弱点を知り、重点的に補うことが重要になる。
TOEICに関してはもう伸びしろが少なくなっているので、徹底的にワキを固めていくしかないのだ。
リスニング、リーディング、共に495点満点を狙うつもりでいないとこのスコアには到達できない。
とはいっても、リスニングなら3問程度、リーディングなら2問程度までなら間違えても495点が算出される。
リスニング
求められる能力の基準としては
リスニングに関しては全問正解レベル。
Part1,2 は余裕で全問正解しなくてはいけない。
Part3,4 に関しても全てのアナウンスが聞き取れて、かつ問題の先読みが瞬時に行えるよう英文を読むスピードが高いことも要求される。
リスニングセクションとはその名の通り『聴く』ことに集中しなければ高スコアは取得できないセクションだ。『読む』に手間取っている余裕などない。
リーディング
リーディングも全問正解レベル。
最低条件として200問キッチリ解ききれること。
つまり、読むスピードを上げることが最優先だ。
正答率を上げるのはそれができてから。
Part5,6 終了時点で57分程度時間が残っているのが目安。
17~18分で Part5,6 を解き終えよう。
Part5 には問われている単語や文法自体を知らなければ解けない問題が多いが、Part6,7は読めば解ける問題ばかりが出題される。知らない単語が含まれていても、文章の前後から正当を推測できる。
各パートの攻略法や細かい勉強法は別記事にまとめる予定だが、
とにかくTOEICの問題集を時間をきっちり計りながらたくさん解いて、解答スピードを上げつつTOEICの出題パターンに慣れる。リーディングを75分以内にキッチリ解き終わる時間配分を体で覚る。
毎週一回は2時間時間をとって問題集をテスト一回分解く。
ここまで徹底すれば遠くない将来、900スコア取得は現実のものになる。
※更新:TOEIC900点の取り方とおすすめ教材を詳しくまとめてみました↓
TOEIC頻出単語の覚え方
TOEIC公式問題集を活用したおすすめ単語暗記方法をこちらの記事にまとめてみました。
単語でお悩みならこちらも参考にしてみてください。↓
TOEIC 勉強に役立つ教材
新形式TOEIC目標スコア達成までにどんな教材や道具があると勉強が有利に進められるか、スコアアップに繋がるか、厳選したものを紹介していく。
これで目標達成までの道筋のイメージを掴んで欲しい。
TOEIC 新形式対応公式問題集
必ず必要。
初心者から上級者まで、目標スコア到達の鍵は全てこの公式問題集の中に隠れている。
一冊の中に練習問題が数問とテスト二回分が収録されている。
『公式』なので当然だが、問題の難易度、出題傾向が本番のテストと全く同じ。
新形式対応版は、ナンバリングされた公式問題集1~4と、ナンバリングされていない無印の計4冊が出版されている。(※2018年10月現在)
旧形式の公式問題集は1~6までの六冊が出版されていて、難易度的にも新形式と大差はない。
新形式対応問題集だけでは解き足りないという場合は、旧形式を手に入れるとよい。
時間的な効率は悪くなるかもしれないが、きちんとした勉強法を知っていればこの公式問題集だけでも高スコアは狙える。
旧形式も含めれば合計10冊、つまり本番と同じ品質のテストが20回分。
さらにその細かい解説まで掲載されているので純度の高いTOEIC対策ができる。
アルク 新TOEICテスト 直前の技術
かなり有名な一冊。
TOEICテストを受ける際に知っておくべき細かいテクニックが各パート毎に解説されている。
英語の勉強というよりは、いわゆる『TOEIC慣れ』した人達が当たり前のように使っている技術を詳しくわかり易く紹介している。
1日少しずつ読んでも1週間で読み終わるよう構成されているので、まさに受験の直前にスコアの底上げを狙うのにうってつけ。諦めるのはまだ早い!
TOEIC初心者のうちにこの本に出会っておいてよかった。と個人的にしみじみ思う。
※2018年2月に新形式対応版が出版された。
ちなみに、アルクにはTOEIC攻略の通信講座もある。
その人の目標スコア別に6段階のコースが用意されていて、
個人的に最もおすすめする通信講座の一つだ。
最短でTOEICを攻略したいのなら選択肢の一つとして考えてみて欲しい。
こちらに全ての記事の詳細をまとめてみた↓
朝日新聞出版 新TOEIC TEST 特急シリーズ
人それぞれ、様々なTOEICの弱点克服のために細かく分野が分かれているおすすめシリーズ。
特に、時間の無い社会人向けに作られている点が嬉しい。毎日、少しずつ確実に進められるよう配慮されている。
英文を読むスピードを強化するのに特化した『読解特急』、各パート毎の攻略に特化した『パート~特急』などバリエーションは豊富。かつ値段もリーズナブル。
私自身は『新TOEIC TEST 読解特急 5 ダブルパッセージ編』や『新TOEIC TEST読解特急3 上級編』でとてもお世話になった。
『時間を計ってなるべく速く英文を読む練習をしなければ、読むスピードは鍛えられない』
とはこの本から学ばせてもらったこと。全くその通りであったと思う。
新TOEIC TEST 読解特急 5 ダブルパッセージ編
新形式TOEICの解答用紙のコピー
教材とは違うが、ほぼ必須。
自宅で公式問題集などを使って模試を解く場合に重宝する。
『新形式 TOEIC 解答用紙』で検索するとたくさんヒットするので、プリントアウトして使おう。
最後まで諦めない気持ち
必須。これが無いとどんな目標スコアも達成できない。
冒頭にも書いたが、私自信の900スコア達成までに実施した勉強法の全てを当サイトに記録している。
私の経験は、頑張っているあなたが、もう一歩前に進むお手伝いができると信じている。
私が実際に900到達までに使用した教材だけをまとめた記事も参考にして欲しい↓
新形式TOEIC 勉強のためにあると便利なもの
映画 海外ドラマ アニメ
日々のリスニング力強化には最適。
英語の上達には毎日のこつこつとした積み重ね練習がとても大事。
しかし、毎日TOEICの退屈なアナウンスばかり聴いていたら頭がどうにかなってしまう。
そこで役に立つのが英語で観る海外ドラマや映画、アニメだ。
自分の好きなジャンル、好きな俳優さんの作品を自由に選んで楽しく英語に慣れていくことができる。
現在、様々な動画配信サービスがあり、スマホで手軽に視聴できるのがありがたい。
作品中での英語の会話に慣れておくとリスニングの伸びが速く、不意に出題される慣用表現を問われるような奇問にも対応できるようになる。
ただ毎日観るだけでも良いが、特におすすめなのは動画を使ってのシャドーイング練習だ。
この練習を毎日30分だけでも続けていくと、総合的な英語力を身に付けることができる。
(やり方詳細は過去の記事にまとめてあるのでそちらを参考にしてほしい。)
また、初心者から上級者まで、英語の勉強に最適な映画やドラマもまとめてみたので、参考程度に目を通しておいて欲しい。
マークシート用ペンシル
あると安心。
とにかくマークシートを塗りつぶすスピードが速くなる。
コツとしては枠の外側から内側に向かってぐーるぐると円を描くように塗っていくとよい。
体感では鉛筆やシャーペンに比べて、一問あたり0.5秒ほど速く塗りつぶせる。
これがTOEICでは200問あるわけだから、0.5×200=100秒
なんと1分半以上節約できる!
お値段も2~300円程度だし、予備の芯も含めると一生かかっても使い切らないくらいのマークを塗りつぶせる余裕がある。
TOEIC以外のテストにも使えるので、まだ持っていないという人は一本手元に置いておいて損は無い。
英語ノベル
あると良い。
ちょっとした暇つぶしに英語の小説を読む、、、だけ。
しかし、実際に英語ノベルをだらだらと5冊ほど読み終わってわかったが、、、、
『時間を計って速く読まないと、英文を読むスピードは上がらない!』
というちょっとした失敗談がある。
実際、その次に受けたTOEICのリーディングセクションが全く上がっていなかった、、、、
読んだのは日本では人気の高い”涼宮ハルヒの憂鬱”の英語翻訳版。
好きな作品だったし、慣用表現や語彙力を少し伸ばせたので全く役に立たなかったということはないが
上のほうで紹介した”特急 読解シリーズ”のほうが遥かに効率はよい。
新形式TOEIC勉強法 おわりに
以上が、とりあえず忘れないうちに書き留めてみたTOEIC勉強法のざっくりとしたまとめだ。
しかし、これらはほんの一部、概要に過ぎない。
私がTOEICを数十回と受けていく間に、逐一思いついた&見つけた効果的なテクニックがたくさんある。
公式問題集を最大限活用する勉強法から、各パートで使える細かい裏ワザ、効果的な勉強法、試験当日に全力が出せる朝ごはんメニューなど、
TOEICに役立つ様々なテクニックがまだまだ存在する。
NEW 朝ごはん記事 UPしました↓
今回だけでは全て書ききれないので、今後はそういったテクニックを詳しく紹介する記事をキチンとまとめて増やしていく。
これらを駆使すれば目標スコアは確実に達成できる。
地道に、確実に英語力を伸ばしていこう!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
この記事は『新形式TOEIC』カテゴリーの記事でした。
※追記
リスニングパート攻略記事始めました。
私Akiのオリジナル攻略テクニックを中心に紹介させてもらってます。