日本では、TOEIC受験者の約17%が800点以上を取っています。
さて、彼らはどのような勉強をしているでしょうか。
TOEICで高得点を目標スコアに据える場合、
それまでと
・勉強法が変わる部分と
・変える必要のないそのままの部分
両方あります。
それぞれを理解して、メリハリよく勉強を進めていけば、効率よく高得点を取得していけるでしょう。
今回は、その辺りを詳しく解説していきますね。

30歳から TOEIC300→900点まで 6年かけて伸ばしました。
リスニングは満点です。aki(漢)と申します
TOEIC高得点の勉強法とは
TOEICの高得点ですが、今回は800点以上とします。
英語全体で見ると、上級者のレベルになるこの800点ですが、
その勉強法にどのような違いがあるでしょう。
700点までと変わる部分と変わらない部分に分けて解説します。
それまでと変わる部分
700点までは、英文法や英単語の基本を勉強するだけで取得は可能でした。
しかし、800点以上を狙う場合、それらの基本は理解していることが前提で
更に応用的な知識をつける勉強が必要になります。
具体的には、
英文法の基本を理解しているのが前提で、更にTOEICによく出題される表現をいくつも覚えていく必要があります。
例えば、
(すればするほど~)
などです
具体的な勉強法は後述します。
また、800点以上は、TOEICへの慣れの能力も必要になります。
TOEIC試験は、毎回似たパターンの問題の使いまわしでできています。
なので、TOEIC試験の出題パターンに慣れていて、問題を少し見ただけである程度どんなパターンの問題かわかるようになっていると
問題を解くスピードが上がり、理解も深くなります。
問題をゆっくり解いても取得できるのは、700点以下までです。
問題を解くスピードを上げるためには、
単純に、英語の文章を読む速さを鍛えておく必要もあります。
取りかかれる問題数が増えるし、英語を英語のまま理解する能力も上がります。
その勉強法も後述します。
より多くの勉強時間が必要になる。
TOEICは、目指すスコアが上がれば上がるほど、長い時間がかかるものです。
ですね。
失礼、先程の表現を使う良い例文だったので。
例えば、500点から600点に上げる勉強時間よりも
700点から800点に上げる勉強時間のほうが長くかかるということです。
目安は↓の表を参照してください。
出典:OXFORD UNIVERSITY PRESS, A Teacher’s Guide to TOEIC
つまり、高得点を目指すほど、
今までよりもかかる勉強期間は長くなることを理解しておかなければいけません。
なかなかスコアが伸びなくても、
「こういうものなんだ」
と気長に楽観視して勉強を続けましょう。
私も、800点台から900点を達成するまで1年半かかりました。。。
変わらない部分
高得点を目指す場合でも、変わらない部分もあります。
基本となる部分は割とそのままです。
良いところは変わらず引き継いでいきましょう。
まずは、
”100スコアずつ地道にスコアアップして上げていくこと”
ですね。
目指すスコアが高くなったからといって、いきなり難しい内容で勉強をしても
とても理解しきれません。
TOEIC初心者が、いきなり900点の内容を勉強したら
難しすぎて理解できず、更にやる気も無くなってしまうでしょう。
しっかり、今の自分に合った難易度で勉強をしていきましょう。
次に変わらない点としては、
”TOEIC公式問題集が大事なこと”
ですね。
TOEIC公式問題集には、TOEIC攻略の全てのヒントが詰まっています。
かといって、公式問題集だけで勉強することは、できなくはないですが、
どうしても解説が不足しがちになるので、おすすめできません。
ですが、
その他の教材と組み合わせて勉強すると非常に強力な武器になります。
いずれにしろ、
初心者から高得点者まで、攻略のヒントは最終的にこの参考書の中にあります。
必ず、一冊は手元に用意して活用しましょう。
高得点を取る人はこんなことができる
では、TOEIC高得点者ができることにはどのようなことがあるでしょうか。
以下にまとめますので、
高得点者ができることを目安に、勉強の方針を参考にしてみましょう。
リスニングパート1と2はほぼ全問正解できる
TOEICで高得点を取る人は、そのスコアの余裕の無さ的に
リスニングパート1と2は全問正解しないと届きません。
パート1と2はTOEICテスト全体で見ても難易度は低いです。
この2つのパートで、31問分
つまりおよそ150スコア分をしっかり確保できると、
これ以降の難しいパートで数問間違えても、その分をカバーできます。
いずれ高得点を目指そうと考えているなら、まずはこの2つの基本パートを完璧にすることから始めてみるといいです。
英文法の基本を ほぼ完璧に理解している
英文法の基本 特に時制に関してはほぼ完璧に理解していると、
800点以上を目指すことができるレベルと言えます。
これらの時制に加えて
これらの理解がしっかりあると、高得点を狙った勉強がとても楽になります。
特に、現在完了形(have + 過去分詞形)で行き詰まる方が多いので、
よろしければ、私が詳細に解説した記事を参考にしてみてください。

具体的にどのように勉強すればいい?
さて、以上を踏まえて、TOEIC高得点のために
具体的にどのように勉強をすればいいのかを解説していきます。
応用的な表現
英語の基本の文法は 文法書、例えばマーフィーのケンブリッジ英文法(初級編) (Basic Grammar in Use)で完璧にできます。
私が初心者の頃実際に利用していた、非常に優秀な英文法書です。
これを一冊終わらせるだけで、TOEIC600点~700点レベルには持っていくことができます。
では、冒頭で説明した
”応用的な表現”はどのように勉強するのか?
ですが、
TOEIC用の教材、特に金のフレーズや【スタディサプリ ENGLISH】
で知識を蓄えていくのがいいです。
どちらも、とても優れたTOEIC教材です。
また、やはりTOEIC公式問題集を日常的に解いて、
その中で表れた、”自分の知らない表現”
を都度メモして覚えていくという方法もあります。
つまり、TOEIC用に作られた教材を利用し、
しっかり復習することが重要です。
一日に覚えられる量には限界があるので、毎日少しずつ覚えていきましょう。
TOEICへの慣れ
同じパターンの使いまわしなTOEIC試験の問題
そのパターンに慣れてしまえば、少ない労力で問題を解き進めていくことができます。
高得点のためには、必須の能力です。
目安としては、
800点目標なら、2時間で180問解答、20問塗り絵。
900点目標なら、2時間で195問解答、5問塗り絵。
このくらいまで、解き進めておく必要があります。
参考:TOEICの塗り絵は何問まで許される?
そのための”慣れ”の習得ですが、
これは単純に、
の繰り返しで鍛えるしかありません。
やるべきことは非常にシンプルですね。
特に、1問1問をよく考えて、自分で納得することが効果的です。
考えてもどうしても理解できない場合は、詳細な解答、解説が必要になります。
なので、そのような良教材選びが重要になります。
リスニング
パート1と2を完璧にしつつ、パート3と4の先読みも含めた総合的なリスニング勉強方法としては。
シャドーイングがおすすめです。
シャドーイングとは、英語を聴いて、追いかけるように自分でも発音する練習方法です。
リスニング能力だけでなく、総合的な英語のスキルが伸びるおすすめの方法です。
パート1と2を全問正解する自信がない場合は
まずは、パート1と2の音声を使ってシャドーイング練習をしていくといいです。
非常に短いアナウンスばかりなので、練習には丁度よいです。
中級レベル、TOEIC500~600点くらいの実力があれば、
シャドーイングでの伸びは早いです。
高得点を狙える、優秀な教材について
さて、以上の3つの点を押さえてコツコツ勉強を続けていけば、
安定して高得点の実力が付いていきます。
そのためのおすすめ教材ですが、
シャドーイングのやりやすさ、解説の丁寧さ、TOEIC形式の問題数の多さ
全て揃っているスタディサプリが個人的におすすめです。
特に問題の解説は、TOEIC講師の方の解説動画が視聴できますので、
非常に理解しやすいです。
実際に使いましたが、スタディサプリで勉強を続けていれば、
TOEIC学習に必要な要素が、このアプリだけでカバーできます。
おすすめです。
一度、無料体験をしてみて、使用感を試してみるといいかもしれません。
↓実際に使ってみて画像つきで細かくレビューしました。
TOEICスコアを上げるなら、おすすめのアプリなので、一度参考にしてみてください。

各スコア別の勉強法
それでは最後に、800点、900点それぞれの勉強のコツ、流れを解説します。
800点の勉強法
700点から800点に上げるには半年から1年の勉強期間が必要になります。
リスニングについては、
パート3と4の先読みにどれだけ慣れているかが重要になります。
頭の中で、
聴こえた音と、その意味を一致させる練習を日頃から意識しましょう。
リーディングについては、
解きやすい問題と、時間をかけなければ解けない問題の見極めが重要になります。
問題数をこなして、様々なリーディング問題に慣れていくのが近道です。
詳細な勉強法は↓の記事で解説しています。
よければ参考にしてみてください。

900点の勉強法
800点から900点に上げるには、一日1時間勉強したとしても
約1年かかります。
900点の勉強法のコツとしては、
900点を目指さず、1050点くらいを目指して勉強することです。
TOEIC試験には、700点や800点目標の人でも正解できる簡単な問題が多く含まれています。
これら既に理解した問題をいくら勉強しても、スコアは伸びていきません。
高難易度の問題だけを効率よく勉強していくには、
高難易度の教材を使う必要があります。
【スタディサプリ ENGLISH】で800点まで伸ばせたら、
その後は アルクの900点コースのような
”1000点超えを目指す”というコンセプトで作られた教材、講座で勉強するのがベストです。
<※アルクTOEIC講座は、2022年11月に販売休止になりました。>
↓の記事で、900点の詳しい勉強法や
高難易度の教材を使う重要性を解説しています。
900点超えを目指すなら、是非参考にしてみてください。

TOEIC 高得点の勉強法 まとめ
以上がTOEIC高得点の勉強法でした。
やはり、700点台までとは違う勉強の意識が必要になります。
個人的に思うのは、『時間をしっかりかけてコツコツと上げていく』という構えは、特に重要ですね。
高得点は、その名の通り、一筋縄では行かないのです。
しかし、
正しい意識を持って、正しい勉強を続けていけば、
確実にスコアは伸びていきます。
あなたの目標スコア達成をお祈りしています。
このブログでは、このようにTOEICに役立つ情報を発信していきます。
よろしければ、また見に来てください。
今回は以上です。お疲れさまでした!
Twitterでも情報更新してます。aki(漢)のついったー
Twitterでしか呟いていないマル秘攻略情報もあるので、ぜひ一度覗いてみてくださいね。

※フォロワーさん 2800人 突破しました!ありがとうございます!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
aki(漢)